人材育成
Human Resources Development
「モノづくりは人づくり」という理念のもと、創業当時からトヨタは人材育成を大切にしてきました。
100年に1度の大変革期に、モビリティカンパニーへの変革を進め、幸せの量産という使命を
果たすためには、1人ひとりが「誰かのために、自ら考え、行動し続ける」こと、
そして仲間づくりをしていくことが必要になります。
そのためには、周囲へ好影響を与え、頼られ信頼される「人間力」や、専門性を発揮し、
仕事を前に進め、人を育てることができる「実行力」が求められます。
この2つの力を実践していくための道しるべとなるのがトヨタウェイ2020です。
わたしたちは、一人ひとりが仕事のやりがいを見つけ、成長の機会を自ら求めて挑戦することが、会社の発展や社会への貢献につながると考えています。
そのために、社員が主体的にキャリアを考え、仲間と対話しながら成長できる環境を整えています。
「将来の目指すべき人物像」やそれに向けた「必要な経験・能力」などを自主的に考え、上司とすり合わせを行います。(組織に必要な経験・専門性などをまとめた「能力マップ」を活用)
また、ありたい自分の姿に向けて、業務職から事技職への職種変更の機会を整備し、自分らしい長期的なキャリア形成を支援します。(職種変更制度)。
自己申告制度の結果などをふまえ、部門内外のローテーション(含む国内/海外出向)を行います。
年度初に、資格にふさわしい役割・テーマ/到達目標を設定します。各資格に求められる「人間力」「実行力」に基づく1年間の能力発揮の評価が賃金に反映され、半年単位の成果の評価が、賞与に反映されます。
また、上司は、周囲の方の声を確認したうえで、本人に評価やその理由をフィードバックします。加えて、今後の期待値を伝え、さらなる能力発揮を促進します。
さらに、360度フィードバックを通じて、自身の姿勢・行動を振り返り、行動改善につなげる仕組みも取り入れています。
配属3年目までは担当の先輩社員(指導職以上)がつき、面倒見を行います。
「誰かのために、自ら考え、行動し続ける人材」(自律的な人材)を育成するための研修プログラムです。社会人としての基礎知識を習得し、トヨタの思想・技・所作を理解することを目的として実施する研修です。
海外事業体や国内関係先への研修派遣、他本部・他領域へのローテーション等、職場外へ派遣する制度です。派遣先での研修を通じて、専門性を高めるだけでなく、不慣れな環境下でやりきる胆力や、将来グローバルに活躍できる素養の習得を目指します。
トヨタで培った専門知識や経験を踏まえ、社外で活躍したいという『意欲』と『チャレンジ精神』に溢れる方をバックアップすることを狙いに設けられた制度です。
実務リーダーとして組織を牽引し、活躍していくためにトヨタの問題解決手法を深く理解・実践するとともに、自身の価値観と向き合い、内的キャリア(やりがい・喜び・想い等)を高めることを意識した研修です。
自身のブレない「志」や、「変革に向けた行動」、「マネジメント手法」などの習得を通して、経営を支えるリーダーとして成長するための研修です。
ステージに応じて「トヨタらしさ」を共通で深めながら、「自身の役割や伸ばしたい専門性、学びたい意欲」などに応じて、“選べる”自立選択型の研修制度です。
導入研修では、お客さま視点に重点を置いた改善・問題解決手法を理解するとともに、自身のキャリアについて考えるきっかけとする研修です。
特別研修は、トヨタの問題解決の実践を通してキャリアアップを目指すための研修です。
さらなるキャリアアップを目指す方を対象として、高い実務力を活かし、自ら企画立案し、関係者を巻き込みながら、業務の仕組みを変えていくスキルを身に着ける研修です。
新入社員やキャリア入社者に対し、定期的なアンケートなどで声を吸いあげ、必要に応じて人事施策へ織り込んでいます。
TOEIC600点以上が次の資格の昇格要件(担当事技職→指導職/指導職→主任職)として必要になります。
競争力の源泉である現場を知る機会として、新入社員・キャリア入社者(任意)を対象とした工場での実習や、新入社員を対象とした販売店での実習を予定しています。