M.Nの写真

クルマの内装に、

デザイナーの想いも込めて。

クルマ開発

TCボデー設計部

M.N

2009年入社 情熱ある仲間と働く姿に魅力を感じ、トヨタ自動車に入社。入社後は、ボデー統括部企画統括室で、設計に必要な基礎を、実習を通して学ぶ。2010年にカムリのトリム(ドアの内側に装着する部品)設計を担当。2013年にIMVのインパネ設計に携わる。2016年はカローラのモデルチェンジに伴う内装全般の設計を手掛ける。

カローラクロスに、

愛情ひとしお。

私の仕事

2021年に発売されたカローラクロスの内装部品設計に携わりました。このクルマは、日本をはじめ世界中の多くの人に愛され、育てていただいた歴史ある、トヨタとしても大切にしているブランド、カローラのSUV(Sport Utility Vehicle)です。そのカローラの内装部品の設計にも私は携わっていました。インストルメントパネル(略:インパネ)、コンソールボックス、グローブボックス、アームレストなど、いわゆる、内装の花形と呼ばれる部分も担当できたのは貴重な経験でした。 自分で設計した内装部品が搭載されたカローラクロスには、自然と愛着が湧くものです。しかも、オリジナルの設計を任されたところもたくさんありました。たとえば、ソールの部分に施したシルバー加飾。SUVとしての力強さを表現するために、少し飛び出した感じにしたい。一方で、飛び出した構造にすると、ドライバーの足に当たるので、運転時の快適さもキープしておきたい。デザイン部門と何度も協議を重ねながら、納得できる結論を見出していきました。他の内装でもこのような“産みの苦しみ”を味わうときがたくさん。でも、不思議なもので、苦しみを乗り越えるたびに、愛着がどんどん大きくなっていきました。

デザイン×設計の

シナジーがあってこそ。

いい内装設計の秘訣とは

オリジナルの内装設計で印象深いのは、非接触式のスマホ充電器。クルマのデザインを担当する部署から「こんな充電器はどうでしょうか?」と案が送られてきたのです。それがすごくカッコよくて「可能な限り、この案を活かして製品化したい」と心から思いました。デザイン部門からの構成図やラフ(※おおまかなイメージ画像やグラフィックイメージを指すデザイン用語のこと)を見て、どこをどう切り分ければ製品として成立するか。製造の工程でもスムーズに組み立て、かつクルマに取り付けられるか。いろいろな案を出しては断念することを繰り返してブラッシュアップし続けました。おかげで今では完成形の目途が立ち、部品の仕入れ先様との調整も完了し、量産間近の段階まで来ています。 この非接触式スマホ充電器は、私たち設計部門とデザイン部門のシナジーがあってこそ実現したものです。デザイン部門から共有されるラフは、先進的で、すごく素敵。ただ、目に見える表面だけが描かれており、機能や製造の面を考慮すると、検討すべき箇所がたくさんあります。どう製品を切り分けて、構造を考えるか。何点の部品で構成するか。その全体像を描くのは設計としての腕の見せ所。どこまで想いを汲み取り、ラフのイメージに近づけるか、その完成形は、担当する設計者で大きく変わります。 私自身の仕事を振り返っても、「完成する内装のクオリティが明らかに上がっている」と感じることが少なくありません。内装設計を担当し始めた2011年は、デザイン部門のラフは見るものの、デザイン側に多くの変更要望を出し、スムーズに製造できることばかりを最優先していました。でも、今では、デザイン側の意図や意志を汲み取り、できるだけカタチにすることを重視しています。デザイナーと設計のシナジーがあってこそ、本当にいいクルマができるものなのです。こういったデザインさんとのコミュニケーションや協働は、内装設計の一番の魅力です。

「ここが、カローラの

全てを表現しています」

デザイナーとのシナジー

もうひとつ、デザイナーと設計のシナジーを象徴する仕事があります。2016年、モデルチェンジに向けて、私が担当したカローラの、エアコンのレジスター(吹き出し口)。ここがシャープなカタチになっています。デザイナーは「ここが新しいカローラのすべてを表しています。アイコニックな表現です」。その情熱を真正面から受けたからこそ「できるだけカタチにしよう」と決意し、周囲を説得してカタチにしました。もちろん、エアコンの要求性能を満たすことを両立しながら。デザイナーの情熱が、私の心に火を点け、実現した仕事ですね。

領域の壁を越えた組織で、

よりよいクルマができる。

いいクルマをつくるために必要なもの

これまで紹介した仕事からは、プロジェクトを進めるメンバー同士の心が通じ合うと、いいクルマを創造できることを学びました。それを強く感じたのが、2019年の“BR”というプロジェクトへの参加です。さまざまな部門のスタッフがひとつの部屋で集まり、協業しながらプロジェクトに臨むもので、カローラクロスの内装設計もこの環境で進めました。ひとつの部屋で働くと、お互いのスタンスや考えを分かり合えるし、自然と心が通じ合います。私も、各部の代表で参加した人たちを、いつしか、他部署のメンバーではなく、仲間として見るようになりました。何か問題が起きても、みんなで案を出し合い、解決する。そのスムーズさに驚くこともたくさん。横串の組織で働くと、よりクオリティが高いものをつくれることを強く感じましたね。その証拠に、後出しの仕様追加や設計変更が圧倒的に少なくなったことは、事実としてあります。

世界中に、友人が次々と。

トヨタで働いてよかったこと

仕事以外の面でも、トヨタで働いてよかったことがたくさんあります。なかでも一番嬉しいのが、世界中に友だちができたこと。タイ、南アフリカ共和国、オーストラリア…仕事を通じてさまざまな国の人と出会い、交流を深め、親しい仲になっています。タイの友人は、私が内装を設計したカローラを現地で見たら、写真を撮って送ってくれます。今でも連絡を取ることも多くて、いつかまた、みんなで会いに、いろいろな国へ行きたいです。トヨタで働いて、私の人生も豊かになりました。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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