T.Sの写真

他業界からトヨタへ。

自動車業界の計り知れぬ

可能性のカギは

「ヒト」にあり。

コネクティッド

T.S

電機メーカー、広告代理店を経て、2021年にトヨタ自動車にキャリア入社したT.S。 自動車業界の未来を左右するのは「人と人との信頼感」であると語ります。そんなT.Sが取り組むOTA開発の今後や、ものづくりにかける熱い想いとはどのようなものでしょうか。

「モノづくりを通して

社会に価値を提供したい」

という想いからトヨタへ

トヨタは、私にとって3社目の会社です。 大学では電気工学を専攻し、オンライン署名照合の研究などに携わっていました。大学院修了後、新卒で入ったのが、電機メーカー。いわゆる「組込製品」と呼ばれる、カメラやスマートフォンのような、ハードウェアとソフトウェアがひとつとなってサービスや価値を提供するようなプロダクト開発を担当しました。 担当者からプロジェクトマネージャーまで、さまざまな立場で業務を経験した中で、もう少し別の業界も見てみたい。できればビジネスにより近く、実際の顧客や市場が見えるような経験をしてみたいと考えるようになり、2社目となる広告代理店へ転職しました。 広告代理店では、開発の分野というよりは、新規サービスの開発推進やコスト管理、商流検討 など、実に幅広い業務に複数参画していました。「地方創生」をテーマとした異業種混合プロジェクトにも携われたのは、非常に良い経験となりました。

広告代理店での経験もかけがえのないものでしたが、イチからしっかりとモノをつくりあげる製造業への意識が私の中で根強く残っていました。製造業を離れることで、製造業の良さを再認識したのだと思います。 一つの明確なプロダクトを軸に、社会に対して価値を提供していくスタイルが自分に合っている、そう感じていたのです。大学院で「署名認証」や「生体認証」などの、新しい技術で生活に革新を生み出すという研究をしていたことも、理由の一つかもしれません。 また、広告代理店でさまざまな業種に携わる機会に恵まれるなかで、自動車業界こそ、あらゆる難しさと無限の可能性の両方を秘めた業種だと感じ、強く惹かれるものがありました。具体的には、新しい技術にチャレンジしていく可能性と、人の命を守るという安全・品質面での難しさを抱えている、この先の進化が楽しみすぎる業種だなと。 そんなことを考えていた矢先、2020年にトヨタが発表した「Woven City」の構想に衝撃を受けました。日本のように法規制の厳しい中で、圧倒的な経済力で街づくりを自らやってしまおうという発想がアメリカ的と言いますか、日本でそんなことをできるのはトヨタくらいではないかと思ったんです。そんな流れから、トヨタへの転職を決めました。

競争し合い、協力し合うことで、

より良いOTAシステム開発

へとつながる

ドイツ留学時

現在は、次世代のOTA(Over The Air)によるソフトウェアアップデートのシステム開発を推進しています。これはコネクティッドカーの根幹部分だと言えます。これまでは、故障して部品を修理したときくらいしか、クルマの一部が新しくなることはないですよね。 けれども今後は、不具合が起こったときだけでなく、定期的にソフトウェアをアップデートして機能を向上していく……OTAソフト更新という、スマートフォンの業界では当たり前のことを、クルマでも展開していくための開発を担当しています。 さらには、システム開発だけでなく、事業面でも収益として成り立たせるために、どういったビジネスモデルでお客様からお金をいただき、機能提供できるか?といった事業企画も含めたミッションも担っています。 システム開発と事業企画をダブルで進めるにあたっては、やはりリスクや乗り越えるべき壁が多々あります。それらをクリアするために大切にしているのは、まず「コンプライアント」であること。それぞれの国の法規を遵守し、国に認められて初めてソフトの更新ができるので、法規対応には並々ならぬ注意を払っています。 もうひとつは、いまやOTAシステム開発は、各自動車メーカーが取り組んでいます。それゆえに、各社が独自に作ってしまった結果、いわゆるガラパゴス化してしまってはいけないと思うのです。メーカーごとに競争する領域と、協力する領域をバランスよく意識しながら、より良いモノを市場に届けていく。これが重大な任務であり使命ではないかと。 現在私が在籍しているチームのメンバーは20名ほど、良いモノ、安全なモノをつくりたいという熱く誠実な思いを持った人ばかりですね。みなさん、相手の立場に立って物事を考えられるので、個人的にもとても気持ちよく仕事ができています。ただし、それらをベースにしつつも、もう少し市場で戦っていくための攻めの姿勢も必要なのではないかと自問自答している最中です。 さらには、システムとしてアダプティブであること、コンプライアントであることはもちろん、それをコスト感やリードタイムの短さを意識しながら実行していくことが、今後求められる課題だと感じています。

ボトムアップとトップダウンの

両輪によりソフトウェア

ファーストが実現

チームメンバーとのリモート会議

トヨタが掲げているソフトウェアファーストについて少し深堀りして考えてみます。個人的には「今の変化の時代を生き抜いていく手段のひとつ」だと認識しています。 トヨタの強みのひとつに「現地現物」、すなわち、想像や予想で動くのではなく、しっかりと自分の目で見たモノで確認しましょうという考え方があります。現場で起きていることをもとに、改善を積み重ねていきましょう、というボトムアップの発想です。 一方で、トップダウンでビジョンから落とし込み、かつ、そのビジョンコンセプトを常に変化に対応できるようにしておくことも必要ですよね。この両輪がうまくかみ合ったとき、初めてソフトウェアファーストとしての新たなビジネスが形づくられるのだと考えています。 中心に「ヒト」がいて、ヒトに対してどんなものを提供できるかという視点を常に持ち、各開発フェーズに取り組むことは、これまでのトヨタでも大切にされてきた考え方です。加えて、数年後を常に想定しながら、ブレイクダウンを着実にしていく。それでいて、一度決めたビジョンを適宜柔軟に変えていくことも必要だと思います。 そんな中で私が大切にしている価値観、それは「何をやるかよりも、誰とやるか」、つまり人との関係性、これに尽きます。メンバーと一緒にシステムをつくり上げ、社会に対して価値を提供したい。だからこそ、意識的にいろいろな視点でコメントをし、仲間と意思の疎通をはかろうと努めていますし、誰かから相談を受けたり、感謝の言葉をかけられたりすると、大きなやりがいとうれしさを感じますね。 私は、2021年8月現在でトヨタに入社してまだ半年なのですが、着実に、チームメンバーとの信頼関係が築けていると思います。

ワクワクするような

クルマの未来予想図を、

共に描きたい

今後のビジョンとしては、チームとして、そして個人としての二種類あります。まずチーム全体としては、期待通りの開発スピードや品質を実現するのはもちろんのこと、お客様に寄り添ったシステムを作り上げるために、社内の体制や開発プロセス策定にまで幅を広げて開発全体を推進していくこと。 一方、個人としては、例えば現在つくっている基盤にどのようなソフトウェアを加えていくかといったことから、お客様に対してどんなサービスを提供できるのかという点までを細かに考えていきたいですね。そのようなトータルでの事業企画・開発・推進にぜひチャレンジしていきたいです。 OTA開発の未来はとても明るいです。クルマはすでに無機質なモノではなく、運転する人に合わせてカスタマイズされていくモノへと変革を遂げています。運転が苦手な人には、運転技術をサポートするように、同じクルマであっても、乗る人を判断して最適化していきます。 さらに、クルマとクルマ、街、信号機とつながっていき、その時々の状況に合った形に変化していく……そんなワクワクするような未来予想図を描いています。 もし、同じような未来が見たい、自分の手でつくっていきたいという方がいたら、ぜひ一緒に仕事がしたいですね。クルマや技術などの専門的な知識は、後からいくらでもついてきますし、私たちが全力でサポートします。 それよりも、自分自身が何を信念としていて、何を実現したいかが明確である。共に働く相手との信頼関係構築を大切にする。自らの考えを主張する一方で、相手の意見も尊重できる。建設的な議論が展開できる。そんな人がいたら、両手を広げてウェルカム!です。

コネクティッドとは

クルマが“つながる”ために必要な技術・機器や、“つながる”ことで実現・提供できる製品・サービスの企画・開発を行うコースです。また、ソフトウェアを先行して開発・実装する「ソフトウェアファースト」なモノづくりにも挑戦しています。

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