K.Sの写真

海外赴任で身につけた

価値観が力になる。

新規技術に愚直に挑む

エンジニアの軌跡。

車両技術&コネクティッド/制御電子

K.S

ソフトウェアファーストのクルマづくりを目指すトヨタ自動車。K.Sは、制御電子システム開発部の一員として、ハードウェア・ソフトウェア双方の視点を持って貢献している技術者です。Advanced DriveのOTA機能開発担当として責任の大きな仕事をしているK.Sが、仕事への想いや未来のビジョンを語ります。

「役立つクルマづくり」のため

ハードウェアから

ソフトウェア開発まで経験

学生時代に電子工学を専攻していた私は、就職活動にあたって、自分の開発した技術が多くの人に役立ち、それを実感できる企業に入社したいと考えていました。そこからトヨタに入社を決めた理由は、学生時代に旅行したフィリピンなど東南アジアでの経験がきっかけです。旅行客が滞在するホテルは華やかだったんですが、地元の人たちの生活圏へ進むと一転、灯りも少なく、決して裕福とは言えない環境でした。 しかし、そのような場所でもクルマが人や荷物を載せて走っているのを見て、クルマがないと生活ができない現実があることに気づきました。その時に見たクルマがトヨタ車でした。日本から遠く離れた異国でも、トヨタのクルマが人々の支えになっているのを見て、日本人として素直に誇らしかったですし、トヨタで働くことで、クルマづくりを通して世界中の人々の役に立つことができると考え、2010年に入社しました。

入社後から今に至るまでは、本当に多種多様な業務を経験してきました。入社直後は電動パワーステアリングECUやブレーキECUのハードウェア設計を担当していましたが、2014年には研修制度でベルギーにあるToyota Motor Europeへ赴任し、電子部品の性能評価を行う業務を行いました。 帰国後は、ブレーキECUソフトウェア設計やAdvanced Drive(高速道路や自動車専用道路の本線上の走行を支援するシステム)向けECUの開発立ち上げに従事しました。2018年には、アメリカにある人工知能などの研究機関、Toyota Research Institute(TRI)に出向し、自動運転車の開発を担当するといった感じで、クルマの電子部品設計に幅広く携わってきました。 入社当初から「いろんなことを経験してみたい。どんな仕事でもがんばります!」というスタンスで働いていたのですが、幼いころから憧れていた海外赴任には特にこだわって、上司に訴え続けていました。その結果叶ったのが、2度の海外赴任です。特に、アメリカ出向の経験は今後の社会人生活においても、非常にかけがえのない経験でしたが、同時にとても苦労した経験でもあります。

「君は何ができるの?」

──悩みぬいた末に見つけた、

自分の役割と価値観

HILS環境を用いた評価の様子

アメリカの赴任先では、TRIが設計した自動運転Kit(ハードウェア、ソフトウェア)をトヨタのクルマに搭載し、自動運転を実現するプロジェクトのメンバーになりました。 しかし、着任直後に現地メンバーから何気なく「専門は?何ができるの?」と言われたときには、気が引けてしまいました。それまで多様な業務に携わっていたために、胸を張って専門や得意分野を言い切れない自分がいて、非常に情けなく感じたことを今でも鮮明に覚えています。各分野のスペシャリストに囲まれて、ここで自分はどういった役割を担い、組織に貢献すべきかと、悩む日々が続きました。 悩みながらも試行錯誤を続けた結果、たどり着いたのが、TRIとトヨタのそれぞれの設計資産をつなげる役割を担うことでした。例えば、TRI自動運転で使用するカメラの搭載を検討する場合、クルマのどこからどうやって電源を供給するかなどを検討する必要があります。こういった業務は、トヨタのクルマに対して知見がある私だからこその優位性があると考え、積極的に仕事を取りに行きました。 もちろん、私自身クルマのすべてを知っているわけではないので、日本の様々な分野のメンバーに協力してもらい、なんとかプロジェクトの達成に寄与できました。私の担った役割は現地メンバーに重宝してもらえたこと、そして泥臭く手を動かしながら仕事を進める姿を見ていてくれて、非常に良い信頼関係を築けたことは良い思い出です。 この経験から、「自ら考え率先して泥臭く手を動かす姿勢」と「専門性をもつこと」は、グローバル環境でも重要な価値観だと学び、これ以降も大事にしています。 2020年に日本に戻った後は、Advanced Drive向けECUのOTA機能(Over The Air:無線通信でソフトウェアアップデートを可能にする技術)開発に着任しました。ここでも「泥臭く手を動かす」ことは強く意識していました。まだ新しい技術であるOTAの開発は非常に難しく、時間的に厳しい開発状況の中で、いかに日程を守りつつ、品質を担保できるかが課題でした。 そこで、改善点を自分なりに分析し、評価プロセスの効率化に着目。評価計画や内容を見直し、実際に評価装置の前に座って評価を進め、積極的に自分の手を動かしました。この作業にメンバーも理解を示してくれて、一丸となって開発を進めました。 結果、非常に困難な開発でしたが、チームメンバーのみならず、多くの部署と協力してなんとか成功までこぎつけられたのは、非常に感慨深いものでした。また、OTAという新規技術への知見も深まり、自分の専門分野になりつつあることにも嬉しさを感じています。

ソフトウェアファーストにおいて

重要な鍵を握る、

ハードウェア開発の進化

メンバーとの日々のコミュニケーションは欠かせない

2021年現在、私は次世代システム向けのOTA機能開発を担当しています。OTAは会社が掲げる大方針「ソフトウェアファースト」の実現に向けて基盤になる機能ですので、大きな責任を感じながら、日々業務を推進しています。 今後トヨタが「モビリティカンパニー」にフルモデルチェンジしていこうとする中で、ソフトウェアファーストの実現は、売り切り型ビジネスが主体である自動車業界にとって、大きなチャレンジです。私も、これに対して「自分は何をすべきなのか」と考え続けています。 字面だけではソフトウェア開発に目が行きがちですが、ハードウェア開発にも携わってきた私としては、ソフトウェアだけアップグレードを進めてもハードウェアの追従がなければ製品としての付加価値を高めるには限界があると感じています。高機能のソフトウェアには、高性能のハードウェアが必要であり、セットで考えなければいけないと考えています。 クルマはお客様に長期間ご利用頂ける製品のため、例えば10年前に販売したクルマを今もご利用頂いているケースもあります。これに対して、10年前のハードウェアに今お客様が必要とする最新のソフトウェアを搭載できるのか、疑問が湧きます。そのため、ハードウェアを交換するか、あるいは今あるハードウェアに拡張機能を加えるか、とハードウェア設計の考え方も根本的に変えていく必要があると感じています。 ソフトウェアファーストの実現を目指す上では、ソフトウェアエンジニアはもちろんのこと、ハードウェアエンジニアも非常に重要な役割を担うと思います。ソフトウェアとハードウェアの両方の開発を短いサイクルで進めることもひとつの鍵になると考えていますので、ハードウェア開発プロセスの進化は自身で取り組んでみたいことの1つです。

モビリティカンパニーの

一員として、お客様の役に立つ

モノづくりを続けたい

愛知県豊田市 花本地区にあるオフィスにて

MaaS(Mobility as a Service)という概念が広まって以降、私も様々なモビリティサービス開発に関する情報に触れて、日本では感じられなかったスピード感に驚いています。アメリカ赴任中には、現地の研究開発動向が想像以上に早いなと感じていました。シリコンバレーで、他社が公道で自動運転のテストやデータ取りを実施している様子をよく目にしていたんです。 ただ、驚きと同時に、もう一度このフィールドで自分自身の力でチャレンジしてみたいと思う気持ちも芽生えてきています。将来は、技術力をしっかり付けたうえで、自分でモビリティサービスを企画し、そのモノづくりも手掛けることにもチャレンジしてみたいです。 “企画からモノづくりまで“というのは壮大な夢のような話に聞こえるかもしれませんが、この挑戦はトヨタにいるからこそ、実現可能と考えています。その理由は、3つあります。 1つめは、裾野が広くフィールドがあり、チャレンジを歓迎する企業風土であることです。私の場合、海外へ行きたいと伝え続けた結果、2度の赴任を経験でき、新しく手に職をつけるような仕事を希望した結果、OTAという新技術に携われる機会に恵まれました。部下の思いに真摯に向き合う上司がいて、チャレンジする機会を得られる環境があります。 2つめは、お客様目線が企業理念として根付いていることです。人々の笑顔が得られるサービスは、それを利用するお客様の目線で開発するからこそ実現可能だと考えています。開発を進めるうえで、設計者は時に判断に悩むことがあるのですが、そのような時に上司やメンバーへ相談すると、「お客様はどう感じるだろう、お客様の目線で判断しよう」という言葉を必ずかけられます。 お客様第一の考え方は、トヨタ社内の共通認識としてあるものです。 3つめは、頼りになる仲間がいることです。クルマには多種多様な部品があり、絶対に一人では完成しません。多くの関係部署や人と、悩み、相談しながら開発を進めていくので、クルマづくりにチームワークは欠かせません。私もOTA機能開発を、様々な部署の仲間と切磋琢磨しながら世に送り出した経験から、困った時に助け合う風土を体感しました。この風土もトヨタの強みだと考えています。 このように、トヨタにはチャレンジできる舞台があります。私自身、これからも、お客様の笑顔を第一に考えながら、世の中に役立つモビリティ社会の実現に貢献していきたいです。

車両技術とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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