H.Tの写真

トヨタのものづくりを支え、

日本の自動車産業に貢献する。

調達

ユニット部品調達部

H.T

2016年にトヨタ自動車に転職したH.T。ユニット部品調達部で、クルマづくりに必要なあらゆる部品を扱うバイヤーとして活躍しています。前職は、大手電機メーカーの営業職。前職の経験を糧に挑戦を重ね、今ではチームリーダーとしてメンバーの成長にも意識を向けます。そんなH.Tが抱く、熱い想いに迫ります。

クルマづくりの全体像を俯瞰。

安全・品質・供給・コスト

の視点で部品を吟味

私がトヨタに入社したのは、2016年のこと。以来、ユニット部品調達部で、クルマづくりに必要なあらゆる部品を調達しています。エンジン、ブレーキ、コックピットのメーターや、カーナビ……。クルマづくりに不可欠な部品の数々を、どの仕入先様から、いくらで──そんな発注戦略を立てるのが、私たちの仕事です。中でも私が今担当しているのは、ブレーキ部品。リーダーとしてチームメンバー2人を率いながら、調達戦略を立てる日々を過ごしています。

ユニット部品調達部のミッションは、安全で品質の高いものを、安価に、そして長期安定的に調達すること。「安全・品質・供給・コスト・納期」などを比較し、部品を吟味していきます。トヨタ社員が大切にしている心構えの1つ「現地現物」に則り、現場に足を運び、この目で実物を見てから調達を検討することも多いです。仕入先様とは頻繁に顔を合わせますし、密にコミュニケーションをとっていますね。

日々やり取りするのは、仕入先様だけではありません。社内の設計担当部署とも、同じくらいの頻度ですり合わせを行います。今どういったクルマを開発しようとしているのか。そのために、どんな部品が必要になってくるのか。どのくらいのコストが想定されているのか。しっかり連携しておかないと、効率良く調達することができないからです。設計を手がけるメンバーと同じレベルで、部品や技術についての幅広い知識を身につけ、コミュニケーションをとっています。

この仕事をする上で私が心がけているのは、「お客様目線」であること。この「お客様」には、クルマに乗ってくださる方はもちろんですが、仕入先様も、それからクルマづくりの工場も含まれます。仕入先様や工場も、トヨタの大切なパートナーです。 だから私も、それらのパートナーの視点で、皆さんのご意見や困り事を一緒に考え、全体を俯瞰して、リーダーシップをとりながらコーディネートすることができ、もっと良いクルマ作りに貢献する。そんな姿勢を大事に、入社以来、このユニット部品調達部で働いてきました。

日本の自動車産業は

世界に誇れる。

“日本らしいものづくり”を

追求し転職

私の前職は、電機メーカーの営業。電子部品を商材とし液晶部品などを、携帯電話メーカーや家電メーカーに販売していました。しかし2010年ごろから、家電業界に韓国の電機メーカーが台頭。値下げ競争の渦に巻き込まれ、当時は日本のメーカーは次々に海外に工場を移したり、機能・性能を落としたり価格重視でものづくりをしたりする傾向が強くなっていきました。お客様をもてなすかのように工夫を凝らしてものづくりをし、いろんなことにチャレンジしていた日本の家電が好きだった私は、その変化やそうせざるを得ない環境を少し寂しい気持ちで見ていました。とくに2011年からシンガポールに赴任していて、日本を外部から見ていたこともあり、業界の変化をより強く感じたんだと思います。

もともと、日本のものづくりのすばらしさに惹かれ、メーカーという世界に飛び込んだ私。だから、もっと日本のものづくりに貢献したい、もっとワクワクしたものづくりに携わっていけないかと自然と転職を考え始めたときに思い至ったのは「日本にはまだ、世界に誇れるすばらしいものづくりをしている業界が2つある」ということでした。

それは、クルマと食です。海外で生活していたからこそ、日本はその2ジャンルでまだ戦えると確信していました。「だったら、どちらかに行きたい。電機メーカーでの経験を活かすのなら、食よりは自動車のほうがフィットするだろう」と考え、自動車メーカーに焦点を定めました。

複数社から内定をいただいたものの、日本のものづくりを代表する企業であるトヨタを選択し、調達部門へ。前職では営業という立場でクライアントの調達部門と向き合ってきたので、経験を活かせると考え入社しました。実際に初任配属では、メーターやカーナビなど電子部品を扱う部品を担当。まさに、液晶を長らく扱ってきた経歴が100%活きる部署でスタートを切らせてもらいました。

入社直後に私を待っていたのは、2つのいいギャップでした。まず、調達部門と言えば、「もっと安く」と強く依頼するような高圧的なイメージを抱いていたのですが、トヨタの調達部門はまったく違って。無理な値下げ・コストカットは一切しないというスタンスで、驚きました。一緒になって原価を下げる活動を行い、仕入先様の競争力を高めていくといった姿勢が基本でした。もう1つは、トヨタが、日本の自動車業界全体を見ているということ。たとえば災害などで仕入先様が部品を作れなくなったとき、トヨタの生産に問題がなくても「他の自動車メーカーは大丈夫なのか」ということを考える姿勢があるんです。競合他社のことを気にするなんて、前職では考えたこともなかったので、衝撃的でした。

チームリーダーになり

視点が変化。

“基本”を大切にし、

チャレンジを後押しする

これまでの仕事でとくに印象に残っているのは、入社して3年ほど経ったころに経験した、カーナビのディスプレイに関する調達の仕事です。クルマに使われるディスプレイは、年々大きくなるトレンドにあるのですが、そんな中で、いかに価格を抑えて大きなディスプレイを実現するのかが喫緊の課題でした。そこで、設計の担当者と戦略を模索。前職のおかげでディスプレイ業界の技術トレンドを把握していたので、「この技術を取り入れたらいいのではないか?」などと提案ができました。前職で培った知識によってプロジェクトを成功に導けたとき、やりがいとおもしろさを強く感じました。

入社して3年ほどでそんな経験ができたように、トヨタには、年次に関わらず自分の考えを発信でき、聞いてもらえる環境があります。会社のため、お客様のために必要なことで正しくその理由を説明できるなら、しっかり実現できるし、周囲も後押ししてくれる。なんでもチャレンジしてみようという前向きな雰囲気があり、すごくいい環境があると思います。

今ではいち担当からチームリーダーになり、立場が大きく変わりました。働き方の軸は入社当初から変わっていませんが、チームリーダーとしての仕事では、これまでとは違った頭の使い方をしています。「あのメンバーとこのメンバーをアサインしたら、こんなことができそう」というような視点を持ち、一人ではできないような、より幅広く、大きなことにトライできるようになりました。

そんな私がチームリーダーとして日頃から伝えているのは、基本の大切さです。年度始めに目標を設定してチームに周知するのですが、今年は3つの要素を掲げました。まず、何事にもチャレンジすること。そして、困ったときはなんでも相談すること。最後に、時間を絶対に守ること。3つ目の「時間を厳守する」というのは社会人として基本的なことですが、周囲からの信頼を得るために本当に大切なので、徹底するように意識づけをしています。これを厳守できれば、どんなことでもチャレンジしていいし、もし失敗したら一緒に謝るし責任もとる。そう決めて、チームとして最高の成果を出すことを目指しています。

後輩たちのロールモデルに

──自分らしくキャリアを

重ねる背中を見せたい

これからのキャリアプランは、海外駐在員として海外での仕事に挑戦してみたいです。前職でも海外駐在は経験しましたが、自動車メーカーに入った今の立場で、また外から日本を見てみたいと思って。外から今の自動車業界を見て、その視点を日本に持ち帰って、調達の仕事に活かせたらいいですね。今の部署では多くの人が海外を経験しているので、タイミングが合えばチャンスはあると期待しています。

今は働き方がどんどん変化している時代。ただがむしゃらに何時間も働けばいいという雰囲気は、なくなりました。だからこそ、大きな仕事をしながらも、プライベートとバランスをとってうまく働いていきたい。そして後輩たちが「H.Tさんみたいな仕事の仕方で、あんな成果を出せるのか。自分もああなりたい」と思ってもらえたら嬉しいです。目指したくなるような、立派な背中を見せられる人間になれたらと思っています。

私から、今トヨタへの就職活動中の方にメッセージを伝えるなら、トヨタの仕事で大事なのは、関係各所とさまざまなすり合わせができるコミュニケーション能力。そして、いろいろな視点から物事を俯瞰してコーディネートしていくバランス感覚。この2つを強みに持った方ならきっと活躍できるし、さらに成長していける環境がありますので、ぜひトヨタに入って一緒に良いクルマ作りを支えていきましょう!

それから、キャリア採用の方には、ぜひトヨタにはない価値観を持ち込んでいただきたいです。トヨタは今、モビリティカンパニーになるために、大きな変化を起こしている段階です。だからこそ、外からの空気や、これまでにない文化を吸収する土壌が醸成されています。新しい風を吹き込んで、学びを与えてくれる方と一緒に仕事ができたらいいなと願っています。

ここまでお話してきたように、トヨタは、大きな規模の仕事を、年次や役職に関係なく任せてもらえる会社です。その中でも調達は、自社だけでなく、日本全体を思いながら「共存共栄」という考え方で幸せの量産に貢献できる部門です。トヨタという素晴らしい環境で、大好きな“日本のものづくり”の醍醐味を感じる日々。これからも、ものづくりに関われることに誇りを持ちながら、チャレンジしていきたいと思います。

調達とは

100年に一度の大変革と言われる時代の中、従来の枠組みにとらわれることなく、調達メンバーが中心となって関係部署や仕入先と一体となりながら意見を出し合って業務を進めています。また仕入先との相互信頼を基盤に共に成長できるように進めており、常に仕入先と向き合い、互いの継続的な成長が実感できる、非常にやりがいのあるチャレンジングな職場です。

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