C.Mの写真

ソフトウェアから

安心・安全なクルマを支える。

苦手に挑戦し続ける

開発リーダーの想い。

クルマ開発

制御電子プラットフォーム開発

ソフトウェアファースト

C.M

2008年入社。産休・育休を経て2020年現在、以前から担当していた車載システムの基盤ソフトウェア開発のリーダーとしてチームを率いています。お客様目線で業務を進め、メンバーの視点に立ちつつチームをまとめるC.Mが目指す、その先とは。

今後のコア(核)となる

基盤ソフトウェア、

システム連携がより重要に

私は2020年現在、ECU(Electronic Control Unit)に搭載するために基盤ソフトウェアである、BSW(Basic Soft Ware)のトヨタ標準仕様を開発するチームのリーダーを担当しています。 併せて、ブレーキやエンジンなど各ECUがBSWを正しく使用するための運用も担当しています。言い換えると、ブレーキやエンジンなどを動かすためのコンピュータである各ECUに同じBSW仕様を引き当てることによって、期待通りに通信可能にする仕様の開発と運用になります。 チームは大きく分けて2つあり、1つはBSWの仕様開発を担当するチーム、もう1つは、BSWが正しく運用されるように全体の統括を担当するチームです。私はその両方の業務進捗管理を行いつつ、主な業務としては運用を担当しています。

具体的な取り組みとして、車でよく使われる通信方式のCAN(Controller Area Network)通信とイーサネット通信の開発を行っています。それぞれのECUがつながるCANの規格や、トヨタの独自仕様と世界的に共通となるAUTOSAR(AUTomotive Open System Architecture)があり、AUTOSARの仕様をどのようにすればトヨタのやりたいことが実現できるのか考えています。 運用側では、ECU設計・開発は、トヨタだけでなくサプライヤー様にもお願いしているところがあります。正しくBSWを使用していただくため、ホームページを作成して分かりやすく見ていただく工夫をしたり、サプライヤー様の代表者の方を集めて打ち合わせをしたりしています。 従来のクルマは一度購入したら基本は機能が変わりませんでした。例えば、車速40キロ以上で動作する機能のECUがあったとすれば、ずっとその機能のまま終わってしまっていました。しかし、クルマを購入することなく継続的にアップデートできるよう将来的になれば、新たな価値をタイムリーに供給でき、よりお客様に喜んでいただけるようになると思います。そのような基盤づくりに繋がっていく仕事を現在しています。

コアとなる専門性を

身に付けたうえで

仕事の幅を広げる

大学院時代にトヨタのインターンシップに参加しており、入社した後は希望通りの部署へ配属になりました。入社当初は現在の部署とは異なり、駐車をもっとしやすくなる運転支援の技術開発や、駐車支援の開発に携わっていました。 先行開発だったので、自分がやった業務で最終的に製品化がされなかったり、製品化されても最後まで見守ることができなかったりと。振り返れば「やり遂げた」達成感や、成長を感じ難い状況でした。 その後2012年に、現在の前進となる部署に異動します。2013年~2016年の始めまでは、出産・育児のため育児休暇を取得しました。2人の子供を育てる傍ら苦手だった英語について自己研鑽をし、職場復帰後は海外とのやり取りに関して、育児休暇前より円滑に進められました。 復帰後は、BSWの評価ツールの開発に携わりました。「こう動かした方がいいのではないか?」と自分で考え評価し、後工程につなげることで、「最後までやり遂げる」経験ができたんです。達成感という意味で、成長につながったのではないかと感じています。

また、BSWに携わる業務になったことで、それまでの仕事と中身が大きく変わりました。私は大学時代から、自動運転の制御システムに携わりたいと考えてトヨタに入社し、制御システム開発を中心に設計を行っていました。そのためBSWの知識に関しては、CAN通信を設定して動かす程度の基本的な動作は知っていても、専門的な部分はあまり知りませんでした。 BSWについては日々学びながらも、各ECUを通信でつなぐのは、少なからず以前行っていた先行開発の知識が活かせています。自分の仕事の幅を広げる意味では、業務の変化があって良かったと徐々に実感しています。そんな中、今のチームリーダーという立場になれたことも、業務の幅や知見を広げられた結果なのかなと思っています。 BSWはチーム内だけで行える業務ではないため、他部署と連携してやっていくケースも多いです。ECU設計部署やサプライヤー様にも分かりやすく提供しなければならないため、良い連携が取れるように仕事を進めることは常に意識しています。

「世の中の役に立つ」

その想いを胸に、

お客様の存在を常に意識する

自分の想いをジェスチャーを交えて伝える

現在の仕事のおもしろみは、多くのECUに関係する影響範囲の広さにあると思っています。クルマを購入するお客様にとっては「動いて当たり前」ではありますが、1つのECUのソフトウェアが正しく動作しなければ他のECUにも影響が出て、クルマ全体に影響することがあります。そのため、とても重要な役割である業務を担っていると思っています。また、ECUを作る側に、正しく理解していただくことが品質向上にもつながる部分だと思っているため、その責任感も感じています。ただし、ECUの設計側に介入しすぎても良くないので、間に入ることでうまく業務が回るように意識しています。クルマを購入していただくのはお客様ですが、BSWに関しては、自分の後工程であるECU設計、開発者がお客様です。「お客様第一」で、常に相手目線で業務を進めるのは大切だと思っています。業務を進める上でとくに意識していることは2つあります。1つ目は当たり前のことですが、業務の大小にかかわらず、一つひとつのタスクを責任もって最後までしっかりやりきることです。もう1つは主体性です。自分ができていないことを「お願いします」とメンバーに任せても、モチベーションが上がらないので、まずは率先して自分が行動することを心掛けています。私は高専を卒業したときに、自動運転の制御に携わり、やがては人の役に立てることをしたいと感じて、大学院に進んだ経緯があります。「世の中の役に立ちたい」という気持ちが今でも大きく、自分の業務の中でもその気持ちを大切にしています。

チームワークと技術の深堀り、

信頼される人になるために

いいチームづくりのため、メンバーとのコミュニケーションは欠かさない

私自身の課題は、BSWに関して知識がまだ足りないことです。チームとしてもCAN通信であったり、イーサネットであったり、また他のBSWの機能の知識も必要だと感じています。今までクルマのシステム全体の開発に携わっていなかったので、知見はまだまだ浅く、メンバーに対して適切にアドバイスするためにも、課題だと感じています。 少しずつでも「こうやって進めたら?」という議論に参加できるように知見を蓄えたい、というのが短期的な目標です。その中でも、特にイーサネットに関するところが一番弱いと感じています。CAN以外のBSWに関する知識を蓄えた方が、より各設計担当者とも連携しやすくなるので、重視していきたいです。 チームに対する想いとしては、業務負荷などのバランスを考え、困っている人がいたら率先して「やるよ」と助け合いながら効率的に成果物を作っていけるチームづくりができたらと思っています。私からただ「やってほしい」とお願いするのではなく、メンバーの方から「ここはやります」と率先してやってもらいたいと思っているので、自分からはできるだけ「お願いします」と言わないようにしています。実際、苦悩しているところでもありますが(笑)。

中長期的には、ソフトウェアファーストとして会社が大きく変わろうとしているので、常に時代を先読みしながら周りのことも考えつつ、業務を進めていきたいです。うまく柔軟にシフトできればと考えています。 苦手な分野に関しても、知見がある方に聞き、それぞれのプロフェッショナルな方々と協力しながらチームを動かしていきたいと思っています。

これからのキャリアとしては、上位にいって多くのメンバーをまとめていくよりも、「この人に聞いたら分かる」という人物になりたいと思っています。技術を深堀りしていくイメージですね。今は直接的に自動運転の開発に携われていませんが、安心・安全に乗れるクルマを開発したいと思っています。そして、そのような開発に携わっていき、世の中に役に立つモノづくりをしていきたいです。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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