CFRPの開発に、
1年目から新風。
モビリティ技術・デジタルソフト開発
材料技術
第2材料技術部
Y.O
CFRPの開発に、
1年目から新風。
モビリティ技術・デジタルソフト開発
材料技術
第2材料技術部
Y.O
2018年にキャリア入社。材料メーカーで燃料電池の材料研究を経験。自動車業界への憧れが強く、「資金、設備、技術が万全で、やりたいことができる環境に行きたい」とトヨタへ。「入社前の“自動車業界で研究に一番熱中している会社”というイメージどおりです」と今を語る。
進め方は、100%自分流。
MIRAIの水素タンクを覆う橙色の塊。これは炭素繊維を強化してつくった「CFRP」と呼ばれる合成樹脂です。カーボンファイバーよりも強度が高く、タンク内で発生する水素の高圧力を受け止め、筐体を守るために絶好の材料になります。もちろんCFRPは画一的に仕様が決まっているものではなく、用途や環境に応じた原料の調合が必要です。原料の調合、試作、分析がひとつのサイクルになるのですが、1回で完了することはまずありません。試作を通じて改善を積み重ね、やっと納得できる品質にたどり着くものです。しかし、これを人だけで行うとしたら、どれだけ早くても2ヶ月はかかります。クルマの開発において足かせになるのは確実。そこで今回、私が導入したのは、計算科学などのシミュレーションや機械学習を用いた材料開発技術です。簡単に言えば「人の手で行っていたものを、コンピュータ上でできるようにする」というもの。前職でも専門分野だったので、技術とノウハウには少なからず自信がありました。粒子、分子、さらには原子材料のミクロ構造レベルまで落とし込んだシミュレーションは、前職の材料メーカーだからこそ確立できた技術ですから。この方法を導入した結果、強度の高いCFRP材料を、試作では到底実現できないスピードで提案することができました。前職の経験が大いに活きたことを実感できて嬉しかったですね。
どんどん
チャレンジしてくれ。
CFRPの開発は、私にトヨタの新しい魅力を気づかせてくれました。「トヨタほどの大企業になると、プロジェクトの進め方、各セクションのフロー、ルールが確立されているのでは」という先入観を少し抱いていたのですが、2018年に入社して1年も経たないキャリアである私の意見にも、上司が耳を傾け、採用してくれたのです。しかもこの取り組みは現在進行形で膨らんでおり、産学連携でシミュレーション技術を開発するプロジェクトが誕生するかもしれません。上司からも「少しでも可能性を感じたらどんどんチャレンジしてほしい」と嬉しい言葉をいただいています。環境の面でも、豊富なツールと、トヨタがこれまで蓄積してきた膨大な資料を活用できます。一緒に働く皆さんも豊富な知識と高い技術を持っているし、とにかく親切なのがありがたいですね。エンジニアとして、常に上を目指すことができそうです。
モチベーションは、
頼られること。
実を言うと、前職を続けていたら出世していたと思います。私が担当していたシミュレーションは当時働いていた会社でも特殊なもので、上司から大きな期待をかけられていました。でも、どうしてもクルマに携わる仕事をしたくて、辞表を提出しました。課長、部長、経営陣から「辞めるな」と言われて申し訳ない気持ちもありましたが、正直、嬉しかったです。周りから必要とされている存在になったのを実感できましたから。トヨタに入ってからも、目指すのは周りから頼られるエンジニアです。「あなたが言っているのだから大丈夫だ」と言われるような。今も他部署から「排ガスを浄化する触媒をつくるためのシミュレーション方法はないだろうか?」と相談されています。NOx、COをはじめとした有毒なガスを除去するためには、どの材料が適切か。どこにどれだけ配置すると効果を最大限に発揮するか。さまざまな条件が絡み合うので難解ですが、CFRPのように想像以上の成果を提供することを目指し、日々、奮闘しています。
未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。
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