Y.Oの写真

人に寄り添う。

その思いが、

世界で最も安全なクルマをつくる。

クルマ開発

自動運転・先進安全技術

第1先進安全開発部

Y.O

電子工学専攻 修了 2005年入社 就職活動時はテレビ局からも内定をいただき、どちらにするか迷った時期もあったが、仕事の大きな可能性、けた違いのスケールに魅力を感じてトヨタに入社。2017年6月GM(グループマネージャー)に。「お前の責任ではなく、部署として力不足だった。やるべきことを考え直し、また一緒に挑戦しよう」。新人時代、大失敗をして落ち込んでいたとき、当時のGMのそんな言葉に励まされリベンジできたという。「個人ではなくチームで成果を出すというトヨタの風土を感じました。自分もそんなリーダーに成長していきたいですね」。

ゼロからの出発。

高い壁を乗り越えるために

「世界で最も安全なクルマをつくる」。予防安全運転の分野で自動車メーカー各社の競争が過熱する中、レクサスのフラッグシップモデルに対するトヨタの掲げた目標は潔いほどシンプルで、高いものでした。現行のレクサスに採用された「レクサスセーフティシステム+(LSS+)」を、「レクサスセーフティシステム+A(LSS+A)」としてさらに高次元で実現させる。その中で、私は「レーンディパーチャーアラート(LDA)」の開発を担当。フロントガラス上部のカメラで、白線もしくは黄線を認識、ウィンカーを操作せずに走行車線から外れそうになると、警音とディスプレイ表示でドライバーに知らせるとともに、ステアリング制御で車体をもとの車線に戻す、車線逸脱抑制システムです。 最初に直面したのは「世界トップのLDA」をどう定義するかという難題でした。そこで、私たちはまず国内外の膨大な交通事故記録を分析。逸脱事故が起こる状況を徹底的に調べ、システムが達成すべき逸脱抑制性能の基準を設定。それにより、事故低減効果はどれぐらいアップするかを解析しました。さらに、これまで製品化したシステムに対するお客様からの評価や要望を考慮し、他社が取り組む技術もベンチマークした上であらゆる角度から検討し、部署を横断して具体的な機能・性能に落とし込んでいきました。その結果、見えてきたのは、いまあるものを単に改良するのではなく、ゼロから新しいものを企画し、生み出していく必要性。頂点をめざすチャレンジが始まったのです。

「世界トップ」を

生み出したのは、

愚直で地道な日々

「なぜ、こんなことが起きてしまうんだろう」。 めざすべき機能が具体的に見えてきたところで、いよいよ開発がスタート。サプライヤーに要件を提示して、試作品をつくってもらい、それを評価していく。そのプロセスの中で、予想もしなかった背反がいくつも出てきてしまったのです。「世界トップの安全性能」をめざすためには、もちろん技術的な挑戦が必要となります。しかし、それをかたちにしようすると、今度はこれまで製品化されてきた技術が正常に機能しなくなってしまう。 たとえば、カメラが白線と黄線だけを認識していたこれまでの機能に加えて、「LSS+A」では路面とその外側との境界も認識させるチャレンジをしています。これまで見えなかったものを見ようとすると、見えなくてよいものまで見えてしまう。これまでよりも逸脱抑制性能を上げると、車両挙動に違和感が出る。結果としてこれまでの製品では保たれていたバランスが一気に崩れる。また、日本の道路ではできていたことが欧州や北米の環境ではうまくいかない。これら一つひとつの問題の真因を解析し、解決策を検討し、改良したものを実車に搭載して、再び評価をする。そこでまた出現した新たな背反を潰していく。日本だけでなく海外含めた関係部署のメンバー、サプライヤーと膝を突き合わせ、粘り強くスパイラルアップを繰り返す日々が続きました。華々しくデビューした「世界で最も安全なクルマ」は、そんな技術者たちの愚直で地道な努力によって生みだされていったのです。

交通事故ゼロの社会へ。

その確かな道筋を極める

予防安全技術の理想は何か。私たちはシステムのコンセプトをしっかり議論します。その理想を実現するためにどうすべきか。開発の途中で判断に迷う課題が発生した場合、必ずこの原点に立ち返ります。LDAでいえば、車線逸脱をなくすこと。シンプルです。でも過剰に警報・介入するとドライバーは煩わしく感じ、システムをオフしてしまうかもしれません。これでは意味がありません。警報のタイミングやレーンに戻すときのハンドルの動きも自然でなければ、ドライバーが驚いてしまうかもしれない。人の感覚に寄り添うこと。これも徹底的に大切にしたことの一つです。だからこそ、新型レクサスを試乗してLDAを体験したジャーナリストが、「これはすごくドライバーの感覚に合う」とコメントしていたのは、手応えを感じられて嬉しかった。 世界トップの性能の実現のため、開発後半は徹底的に走り込み、最後の最後まで細部の変更を加えました。それだけに、工場から送り出されるクルマを見たときは、感無量。いつか交通事故ゼロの社会を実現したい。今回の開発は、その確かな道筋となれる確信と誇りを感じています。

クルマに乗る楽しさを、

「守る」ことで支えたい

2017年10月、「LSS+A」を搭載した新型レクサスが発表されたのち、現在では、自動車専用道路での合流・分岐・追い越しなどを自動で行う「Highway Teammate(ハイウェイチームメイト)」というシステムの部品開発をしています。運転が自動化されていっても、個人的には、クルマは運転する喜びを感じられる乗り物であり、お気に入りの一台、「愛車」と呼ばれる存在であり続けてほしいと思っています。でも、一方で人間はミスも犯します。そのとき、自分たちの技術が支えになれたなら、本当にエンジニア冥利に尽きるというものです。 「運転するのが怖い」。実はトヨタ自動車に入社した動機のひとつは、母のそんな言葉でした。世の中には同じように思う人がたくさんいるのかもしれない。クルマは本来便利なものなのに、運転をストレスと感じる人がいるし、残念ながら本当に事故に遭遇してしまう人もいる。それなら、もっと安全で安心できるクルマを開発すればもっと多くの人が運転を楽しめるはず。今では、駐車をサポートする最新機能などを使いこなしている母。その姿を見るとほっとします。そして、改めて思うんです。「世界で最も安全なクルマ」は、同時に「いちばん人に寄り添い、人を思いやるクルマ」でもあるのだと。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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