各国のライバルに勝つ
開発プロセスを目指し、
世界初に挑む。
カーボンニュートラル・ パワーエレクトロニクス技術
計測・デジタル基盤改革部
T.T
各国のライバルに勝つ
開発プロセスを目指し、
世界初に挑む。
カーボンニュートラル・ パワーエレクトロニクス技術
計測・デジタル基盤改革部
T.T
2016年入社 入社後の研修を経て、2017年より、ディープラーニングを活用したモーターの適合を効率化する研究を担当。2018年からはパワートレーン関連部品の解析に携わる。2020年より海外への修行派遣を経験したのち、2021年に帰国。現在は、シミュレーションを活用して開発効率化を推進している。
開発プロセスの
進化を目指して。
私が所属する部のミッションは、“デジタル”と“計測”“設備”を融合しシナジーを最大化した上で、クルマ/パワートレーン開発のプロセス改善を担うことです。今、自動車業界は、100年に一度の大変革期で、トヨタもモビリティカンパニーへのシフトチェンジを進めています。それに伴い、開発方法も進化しないといけません。トヨタの強みは、長い歴史で培った経験と技術です。でも、それだけでは競争に勝てません。トヨタが持つ強み・経験を最大限生かして、開発プロセスを変え、進化させるのが、私たちの部が持つ使命です。 そのなかで、私が所属する室のミッションは、電気自動車、ハイブリッド車などのパワートレーン開発を変えることです。その中で私は、電力変換器などの電動化ユニットを担当しています。今、取り組んでいるのは、既存の3D-CAE(解析)技術を超高速化させる技術の研究です。もともと、3D-CAEはタスクによっては完了まで数時間から数日を要することもありました。圧倒的な効率化を推進するべく、Reduced Order Model (ROM)という技術を使い、シミュレーション技術を超高速化する技術にトライしているところです。既存の3D-CAE技術では効率化に限界があり、それだけではミッションを達成できません。開発プロセスを変えることを考えると、今までにない新しい技術が必要です。 今は、AIを活用したROMのベースとなる技術開発をしています。実際に、技術開発をしているベンダー様と協業しつつ、それをプロジェクトに適用しようとしているところです。今、定めているターゲットは、燃料電池車の電力変換器についての開発プロセス改善になります。サプライヤー様と協業しているところですが、関わる人・部署は非常に多く、幅広いです。サプライヤー様、トヨタ社内、海外のソフトウェアベンダー様など、幅広いメンバーと協力して進めています。
ライバル企業は、
トヨタの数年先を
走っている。
私は直接クルマの設計をしているわけではありません。しかし、トヨタの開発プロセスを変えることで、間接的に、トヨタのクルマを変えることができますし、絶対に成し遂げなければならないことだと考えています。開発プロセスを変えなければ、ライバル企業に必ず負けてしまいますから。ライバル企業は、トヨタと全く違うスピード感で開発を進めています。たとえば試作。トヨタでは実際にモノをつくって評価しますが、ヨーロッパの自動車メーカーでは、その間に何百回もバーチャル試験を行っています。しかも、一つひとつの精度が非常に高い。手ごわい相手です。 今、メインで取り組んでいるROMの開発は、世界最先端の技術です。AIを駆使するなど、誰も前例がないことにチャレンジしているため、正直、難しい部分も多いです。たとえば、ディープラーニングを使った、3D-CAEの次元圧縮。ディープラーニングはブラックボックスみたいなところがあり、動きを予測できないところがあります。どう対策すべきか前例がなく、何をすべきかも難しいところ。ただ、それを解明できたら、世界を驚かす発明になるでしょうね。
情熱ひとつで、
最先端を開発する。
2020年、アメリカにあるトヨタの事業体で1年間駐在しました。ミッションはもちろん、ROMのベース技術開発です。しかし、言葉の壁で、言いたいことも伝えられず、苦労が絶えませんでした。それでも、自分が「こういうことをやりたいんだ」と伝えると、アメリカの人たちは耳を傾けてくれました。英語を話せる・話せないというのは関係なく、情熱を持って想いを発信し続けていると、プロジェクトがスムーズに進み出したんです。アメリカのスタッフも「彼は何かを伝えようとしている」と頑張って理解しようとして、寄り添ってくれました。修行派遣が終了するころは、日本に持ち帰って新たなプロジェクトを立ち上げるための土台をつくることができました。
今よりも、もっと速く、正確に。
将来は、未来のお客様を笑顔にできるような新しいパワートレーンを企画して創造することにチャレンジしたいです。ハイブリッド自動車や電気自動車、水素自動車に続く、新しい技術が凝縮されたパワートレーンを創造できると嬉しいですね。今は直接設計をしているわけではありませんが、活かせる知見・技術は多いと思っています。今よりもっと早く・効率的な開発プロセスの進化に貢献し、将来の新しいパワートレーン開発にも活かせたら嬉しいです。
動力源及び、動力源で発生した回転エネルギーを効率よく駆動輪に伝えるための装置類の設計開発。走る、曲がる、止まるはすべてパワートレーンを介して行われ燃費や安全性にも影響する重要な開発です。
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