絆の力で、
世界初の全固体電池に挑む。
電池開発
先行電池開発部
T.W
絆の力で、
世界初の全固体電池に挑む。
電池開発
先行電池開発部
T.W
2008年入社 入社後、ハイブリッド車(HEV)向けのリチウムイオン電池の評価・解析を3年間担当した。その後、設計部署に異動。現在は全固体電池の研究開発に取り組む。全固体電池を搭載したクルマをリリースできたら、世界初の快挙になる。
熾烈な全固体電池の
開発競争に勝つために。
全固体電池とは、電解液がなく、正極と負極のあいだに固体電解質のセパレーター層がある電池です。現在、ハイブリッド車(HEV)や電気自動車(BEV)に搭載されているのは、液系リチウムイオン電池になるのですが、全固体電池にする事で、同じ電池の体積でも、走行距離は液系リチウムイオン電池よりも長くなり、かつ入出力の性能が高くなる可能性があります。今、世界中の自動車メーカーが全固体電池の開発に力を入れており、激しい競争になっています。トヨタも全社を挙げて開発を進めており、そのなかで私は負極の材料開発を担当しています。他にも、多くのエンジニアがタスクを分け合いながら、世界初の全固体電池を創造するべく、日々、懸命に仕事を進めているところです。
衝突の末に生まれた絆。
まだ世にないものを創造するにあたり、トヨタの強みはチームワークだと思っています。それを実感したのは、2014年のこと。4代目プリウスに搭載するリチウムイオン電池を開発していたのですが、当時、私は、材料や電極の仕様を決める設計を担当していました。電極仕様が決まり、電極作製時のペーストを作る工程で、試作で使っていた設備を、量産型の設備に変更したら、なぜか性能が落ちてしまい…。私たち設計側も、生産技術側も、その原因が全く分からず、まさに暗中模索に陥ってしまいました。それ以降は、設計と生産技術で、毎日、打ち合わせの場を設け、トライ&エラーの日々。毎日遅くまで検討を続ける中でも、なかなか性能が上がらず、意見を激しくぶつかけ合うことも。ただ、お互いに手を取り合うことは忘れず、愚直に調べ続けた結果、やっと原因が分かってきたのです。そのときはもう、設計も生産技術も関係なく、みんな、リチウムイオン電池をつくるための同志。真のチームになれたからこそ、解決できた問題でした。4代目プリウスがラインオフしたあと、みんなで飲み明かしたのはいい思い出です。
力を合わせれば、
奇跡を起こせる。
実は、入社する前、設計や開発においてチームワークが大切であることは全く考えていませんでした。でも、自分一人ではできないことも、周りの有識者を巻き込み、チームで臨めば、できることは多くなる。仕事のスピードも速くなる。今は、チームの素晴らしさを肌で感じながら働いているところです。その後、取り組んだプロジェクトでも、多くのエンジニアが技術を結束してたくさんの奇跡を起こす瞬間を、数多く目の当たりにしてきましたから。
どこよりも早く、
全固体電池をつくりたい。
これから実現したいのは、やはり、世界で初めて全固体電池を搭載したクルマをリリースすることです。繰り返しになりますが、このプロジェクトが結実したら、世界でも大きな注目を集めます。クルマの常識を塗り替え、歴史にくさびを打ち込むこともできます。それほど重要な案件に携われていることが、今、すごく嬉しいですね。
カーボンニュートラルの実現に向け急速に進む車両電動化に対し、 安全・高品質・高性能の電池ユニットの開発を効率的に行っています。 電池の置かれている社会的環境変化が激しい為、従来のやり方に固執せず、自ら新しいやり方を提案し、実践、実現していくことが可能です。電池はモビリティだけでない新たな可能性を拡げる要です。
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