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日本と中国で学んだ、

法務に重要な+α。

総務・人事

法務部

K.T

2004年入社 「メーカーの法務で働きたい」と思い、トヨタ自動車に入社。入社後の研修を経て法務部に配属される。2009年~2011年は中国にあるトヨタの海外子会社に出向。関連会社を設立するプロジェクトに携わる。2018年に産休・育休を経て復帰。現在も法務を担当している。

法務には、

アイデアが重要だ。

入社3年目、仕事に慣れてきた頃、自分の存在価値を痛感するできごとがありました。とある部署から「今、ちょっとした問題が起きていて、法務の面でどうしたらいいだろうか」と相談を受けたのです。自身で法律文献を調べたり、弁護士に問い合わせたりして、解決方法を探したのですが、どうしても見つかりませんでした。その結果を「法律上では…」と依頼元に回答したところ「杓子定規に法律と照らし合わせても解決できないことはわかっている。そのうえでどうしたらいいのかを相談したいんだ」とお𠮟りを受けたのです。法的に正しい回答をしたのに…と思っていた時、上司から「あなたは、本当にこの相談に対してこの答えで良かったの?」と問いを投げかけられました。そのとき、私という存在価値に、改めて気づかされました。「法的解釈を伝えるだけなら、誰でもできる。法的解釈を踏まえたうえで自身のアイデアを出し、突破口を開いてこそ、初めて存在価値があるんだ」と。今、思いだしても、苦い、けれども大変貴重な経験です。

法務には、

スピードが重要だ。

2009年から2011年、中国にあるトヨタの関連会社に出向していました。そのとき、現地の研究開発会社の設立に法務として携わったのです。広大なテストコースなどを建設するために、中国政府から土地を借りる必要がありました。設けられた中国政府との交渉に、私も交渉チームの一員として参加。そこで、政府からこちら側が希望するような条件案を提示されたのです。法務としては、急いでこの条件案を正式な合意書面に落とす必要がありました。しかし、逆に言えば、正式合意になるため失敗は禁物。「2~3日掛けて丁寧に案をつくり、関係者に展開しましょう」と、交渉チームのリーダーに提案したところ、意外な答えが返ってきました。「それでは遅い。明日には合意書面案を政府側に見てもらおう。中国政府側からいい案を提案いただいているので、相手側の心情や情勢が変わらないうちに進めておきたい。案の文面は、意味を伝えることを最優先にしてくれれば良い」というものでした。特に中国は、ビジネスや交渉の展開が非常に速く、気づいたら相手側の前言が撤回されることも少なくありません。このときも、スピード感ある対応をした結果、望みの成果をおさめることができました。もちろん正確性も大切ですが、法務には瞬発的なスピードも求められていることを教えてくれた、こちらも貴重な経験です。

法務には、情熱が重要だ。

2019年、中国の自動車メーカーであるBYDと合弁会社を設立するプロジェクトに携わりました。各部署から代表が集まり、ひとつのチームを結成して臨むもので、私は法務代表で参加することに。しかし、当時の私は次男の出産・育児休暇から復帰したばかり。「仕事と子育ての両立ができるだろうか?」という不安がありました。そんな私を引っ張ってくれたのが、プロジェクトのリーダーです。あふれんばかりの情熱とリーダーシップは、私を含めたメンバーだけでなく、BYDの方々をも巻き込み、国境を超えたワンチームをつくり出しました。「この1年で会社をつくろう!」と目標を置き、タスクを割り振り、各人がそれぞれの力を発揮しつつチームで進めた結果、2020年の春に会社を設立することができたのです。私自身、皆の仕事ぶりや情熱に引っ張られ、自分でも驚くくらいのパフォーマンスを発揮できたと思います。子育てとの両立にまつわる不安も、いつの間にかどこかに消えていました。

法務には、

トヨタ生産方式が重要だ。

今、私がチャレンジしているのは、日ごろ取り組んでいる法務の仕事にTPS(トヨタ生産方式)の概念を導入することです。正直、少し前までは「TPSは生産現場で適用される概念・手法だ」と思っていました。そんな考えを変えるきっかけとなったのが、TPSのアドバイザーから言われた「今まで、契約の不良品が出たことはないんですか?」という言葉。確かに振り返ると「こうしておけばよかった」「自分の失敗をみんなに共有しておけば、再発を防ぐこともできた」と思い浮かんだことが多々あったのです。特に法務は一人で案件を担当することが多いので、各人のナレッジを蓄積する体制づくりは重要な課題です。逆に、それができたとしたら、法務はさらに進化するはず。TPSの導入を通じて、さらなる効率アップと品質向上を目指し、会社の変革により貢献できる法務になっていく足掛かりを、ぜひ私の手で創造したいですね。

総務・人事とは

経営のサポート機能として、常に時流を読み、最適な組織設計・人材育成・環境づくり・ビジネスサポート等を行います。 グローバル35万人のパートナーとして、「世界市民としてのトヨタのありたい姿」を考え抜き、経営の方向性を示します。

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