A.K M.S N.Iの写真

日々新たな技術を学び、

突き進む。

トヨタでシャシー開発に携わる

エンジニアのリアル

クルマ開発

シャシー制御

第2シャシー開発部

座談会メンバーCROSSTALK MEMBER

  • A.K

    第2シャシー開発部モビリティ制御開発室所属。前職で製品開発や生産技術などに携わり、社会全体にインパクトを与えられる仕事がしたいと考え2021年トヨタに転職。自動運転車をスムーズに動かすためのコントローラーの開発を担当。

  • M.S

    第2シャシー開発部モビリティ制御開発室所属。OEMに3年半勤務したのち、自動運転の制御の開発に携わりたいと考え2019年トヨタに転職。クルマがスピンしてしまいそうな限界領域においても安心安全を感じられるような自動運転コントローラーの開発を担当。

  • N.I

    第2シャシー開発部モビリティ制御開発室所属。2005年にトヨタのグループ会社に入社、2016年にトヨタ自動車へ入社。その間、一貫して東富士研究所でシャシー制御開発業務に携わる。インフラなどクルマの外部から信号を受け取ることで自動運転を行うシステムの開発を担当。

モビリティの新たな可能性を秘める、自動運転車。
トヨタ自動車株式会社で自動運転車の開発に携わっているエンジニアたちは、
技術を追求し皆でナレッジを共有しながら高め合っています。

エンジニアたちはどのような流れでトヨタの門を叩き、どんな苦労ややりがいを感じながら仕事をしているのでしょうか。
3名による座談会を実施したところ、シャシー開発に携わるエンジニアのリアルが見えてきました。

トヨタの

「自動運転の開発

に携わるエンジニア」

はどんな仕事をしている?

※再生ボタンを押すと音が出ますのでご注意ください。

エンジニア3名による座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、対談の様子をお伝えします。

自動運転の開発に

携わる3人のエンジニア

まず、皆さんが「第2シャシー開発部」でどのようなお仕事をしているのか教えてください。

M.S

私たちの部署は、自動運転の開発に携わっています。目標となる経路情報に対して、クルマをどう動かすかという最後の運動制御を行うコントローラーの開発を進めるのが仕事です。
私はその中でも、クルマがスピンしてしまいそうな限界の領域においても安心や安全を感じられるようなコントローラーの開発をしています。スピンしそうな領域ではクルマの動かし方が特殊になるので、うまい人のドライビングを参考にしてプログラムに落とし込み、自動運転で実現するところを目指しているんです。

A.K

私もe-Paletteの自動運転の開発として、コントローラー部分を担当しています。クルマをいかにスムーズに動かすかという技術を作り込んでいるところですね。

N.I

私はクルマの中の制御というより、クルマの外にあるインフラ関係からくる信号によって動かす部分の開発を進めています。皆同じようなところを開発しつつ、担当領域が少しずつ違うんですよね。

さまざまなスキルを持った

メンバーが集まり、

得意分野を教え合いながら

自己研鑽

N.Iさんはどのようなキャリアを積んでこられたのでしょうか?

N.I

私は東富士研究所で勤務してきました。グループ会社のころからシャシー制御開発業務を担当しています。いろいろなシステムの開発に携わりましたが、自動運転をやりたいという希望を上司に伝えていたら希望が叶った形です。
当部署では1年に1回上司と面談する機会があり、「こんな未来を描いています」と伝えることができます。その結果上司が配慮してくれたので、風通しのいい職場だと思いますね。

A.KさんとM.Sさんも中途入社とのことですが、トヨタに入社されるまでの経歴を教えてください。

A.K

私はもともと大分の会社で働いており、製品開発や生産技術など工場寄りの仕事をしていました。その後この研究所の近くにある富士市で製品開発を進めていたんですが、使う人があまり多くない家電製品だったので、もっと社会全体にインパクトを与えられるような仕事に携わりたいと考えるようになったんです。
その観点で探したときに、近くにトヨタがあると気づき、自動運転に関わりたくて中途入社しました。

M.S

私は別のOEMで働いていたんですが、当時は現在携わっているシャシーとは異なる領域で働いていました。そのなかで、シャシーや自動運転の制御開発をやってみたいと思い、中途採用に応募して今の部署に入ったんです。

お2人とも現在はシャシー開発部でプログラミングをする機会も多いと思いますが、前職からプログラミングを使った開発をされていたのでしょうか?

A.K

私は前職では機械設計メインだったので、本格的にソフトウェアを扱ったのはトヨタに転職してきてからです。

M.S

私もそこまでプログラミング経験はなくて、大学の研究室で自分の研究のためにプログラムを書いたくらいでした。

N.I

チームには、いろいろなスキルを持った人がいます。自分の得意分野を皆に教える風土があるので、週に1時間くらいは皆で自己研鑽する時間を設けているんです。足りない部分をほかのメンバーが補うだけでなく、お互いにナレッジをシェアして一緒に高め合っていくのが特徴ですね。チームでそれぞれの強みを活かしながら仕事を進めていけるような環境です。

内製化の風土が根強い

トヨタでは、

エンジニア自ら手を

動かして開発を

進めるのが基本

皆さん自ら希望して今の部署にこられたと思いますが、実際に働きはじめてから自身が抱いていたイメージとのギャップを感じたことはありますか?

M.S

私はOEMからの転職だったので仕事のイメージはある程度できていましたが、扱っている領域はトヨタのほうが広いと感じましたね。
一般のお客様は、トヨタはクルマを作っている会社だと認識していると思いますが、実際に入社してみると多くの部署でクルマの開発だけではない事業や研究を進めているので、幅広く展開していると実感しました。

A.K

外から見ていたとき、実際に手を動かして作るのはサプライヤーさんで、トヨタは製品開発の要求出しをするだけなのかと思っていました。しかし、入社してみると意外と自分たちでプログラミングをするなど手を動かして開発するのがメインの仕事になっていることにギャップを感じましたね。

N.I

トヨタは、内製化の風土が根強いと思います。もちろん外注することもありますが、その場合も自分たちで理解しなければいけないという意識が根強いです。投げっぱなしになることはないですね。

思ったよりも自分たちで手を動かすことにギャップを感じられたということですが、A.Kさんとしてはそれはプラスだったのですか?

A.K

仕事をするなかで自分のスキルが上がっていくので、私にとってはかなりプラスでした。ただし、前職では要求を出して作ってもらうことが多かったので、トヨタに入社した直後は自分に全然スキルがなく、絶望していましたね。社内の勉強会を通して少しずつスキルを身につけていきました。

N.I

今はA.Kさんもスキル不足を感じさせることはありませんよ。自力でいろいろなことを調べて、わからないと思ったら実際に試してみるという工程を楽しめる人は伸びるのが早いですね。わからないことでもとりあえずチャレンジする人がトヨタには多く、そのような人は開発にも向いていると思います。

想像より地道で

泥臭い開発で

あるからこそ、

製品化されたときの

喜びはひとしお

これまでの仕事で、やりがいを感じた瞬間や壁にぶつかった瞬間はありましたか?

N.I

自分たちが開発したものが新しいクルマに採用され、世に出る喜びはすごくあります。一般道を走っているクルマを見て「あれ、私が開発したものが入っているんだ」と周りの人と話せるのは、やりがいになると思いますね。
その反面、自分が開発に携わったものに不具合が出てしまうとお客様に影響を与えてしまうため大きな責任があると感じますし、修正に労力を費やすことになります。直さなければいけない部分が出てしまったときは、大変ですね。
ただし、残業管理がしっかりしている会社なので1人で無理し続けることはありません。チームで進めているため、1人に負担がかからないよう交代で対応する体制は整っています。

M.S

私は経験も浅いので、開発した技術はまだ世に出ていません。それでも先行寄りの技術開発をしているので、自分で考えたりチームで開発したりして実際のクルマで技術が実現できたときは、達成感を得られます。
一方、先行開発はイメージよりも地道な作業で、9割くらいうまくいかないものです。1個ずつ課題にぶち当たって、それをチームで議論しながら乗り越えて、乗り越えたと思ったらまた次のステップでつまずくというのを繰り返す作業になります。それは大変ですが、だからこそ最終的に製品化できたときの嬉しさが大きくなるんだと思います。
大変なことは多々ありますが、やりたいと思っていたことに携われているので、毎日ポジティブに仕事ができていますね。

A.K

私もまだトヨタに入社して1年足らずなので、開発をやりきった経験がありません。それでも現在進めているe-Paletteの評価をするなかで、自分の織り込んだロジックで乗り心地が良くなるなどの違いを体験できるのは楽しいですね。

フレキシブルな働き方で、

家族にも仕事にも

プラスの効果が

生まれる

働き方についてもお聞きしたいのですが、皆さんはリモートワークと出社をどのように使い分けていますか?

A.K

基本的には在宅です。打ち合わせもほとんどオンラインなので、私は実際にクルマを使った試験や評価など、現場でしかできないような作業があるときに出社しています。試験が立て込むと週に2〜3回出社することもありますが、それ以外は月に1回くらいですね。

N.I

研究所がある静岡県ではなく、県外に住んでいる人も多いです。神奈川県に住んでいる人はわれわれのチームで約半数ほどいますし、東京から通っている人もいますね。

M.S

私は神奈川県に住んでいるんですが、東富士研究所が裾野のインターチェンジからすごく近い場所なので、出社が必要な場合は高速道路通勤で来ています。だいたい40〜50分くらいで通勤できるイメージです。

在宅が基本だと柔軟な働き方ができる気がしますが、実際はいかがでしょうか?

N.I

働き方はとてもフレキシブルで、自分がやりやすいようにできると思います。チームに迷惑をかけないという点だけ気をつければ、自分の都合に合わせた働き方も可能ですね。
私は小学生、中学生の子どもたちを学校に送った後、7時半ごろから仕事をはじめます。その後17時から18時くらいまで仕事をして、家族とごはんを食べるなどして一緒に過ごして、落ち着いて20時頃からまた1時間くらい仕事をしています。たとえば授業参観などの行事があるときは、その時間だけ仕事を抜けることも可能です。自分がきちんと予定を組めば、家族との時間を取りながら仕事ができるのは大きなメリットだと思います。
1回仕事を抜けたあとまた働けると、頭がリセットされて新しいアイデアが生まれる効果もあります。根詰めているときでもリフレッシュできるのは大きいですね。

A.K

私も、夜ごはんを家族と一緒に食べられるのがすごくありがたいと思っています。前職ではほぼ出社していましたが、子どもに会うのは朝ごはんのときだけで帰宅したらもう寝ているような状況でした。転職してから家族とコミュニケーションする時間が増えたので、私も家族も喜んでいます。

M.S

私は妻と2人暮らしですが、妻は会社に行かなければならない職種なので、私が在宅しているときは私がごはんを作って一緒に食べます。

東富士研究所がある静岡県裾野市はとてものどかなところですが、皆さん休日はどのように過ごされているんでしょうか?

N.I

家族でキャンプや海水浴に行っています。山も海も川もあるので、かなり自然には恵まれていますね。その一方で東京にも1時間くらいで行けるので、意外と近いんですよね。

A.K

私も休日は子ども中心の過ごし方をしています。この辺りは公園がたくさんあり、イベントが開催されることも多いので、子育てしやすい環境だと思います。

M.S

週末は妻と横浜へ遊びに行ったり、友人と趣味のバスケをしたりしています。私の場合は、住んでいる神奈川県を拠点に週末を過ごしているイメージですね。

楽しみたい気持ちと

成長意欲があれば、

チャレンジングな

仕事も乗り越えられる

現在関わっている開発やこれからの仕事を通して、達成したいことはありますか?

N.I

静岡県で現在建設中のウーブン・シティに、自分が作ったものを実装できたらいいなと思います。どんな街になるのか楽しみですし、実際に住んでみたいですね。

A.K

私は、自動運転の技術が社会に普通に普及するような世の中になっていくといいなと思っています。その技術の普及に、自分の力が少しでも関わっていると嬉しいですね。自分が作った技術が街中で見られる状況を目指して頑張ります。

M.S

まだまだ交通事故も起こっている状況なので、少しでも少なくなるようクルマをうまく動かせるような制御を開発して、安全なクルマをお客様にお届けしたいと思います。

これからシャシー開発や自動運転技術にチャレンジしたいと考えている方に、一言ずつお願いします。

N.I

われわれのチームは、コミュニケーション能力に長けた人が多いです。自分にあまりコミュニケーション能力がなくても周りの人が話しかけてくれますし、困ったときも自分で発信できれば誰か助けてくれます。
皆で楽しみたいという気持ちがあれば大変なことも乗り越えられると思うので、あまり心配せず挑戦していただきたいですね。

A.K

われわれのチームは皆モチベーションが高く、どんどんスキルを上げていきたい人が多い気がします。自分のスキルを高めたい人や新しいことに挑戦したい人に向いている仕事だと思うので、お待ちしています。

M.S

アメリカにトヨタ・リサーチ・インスティチュートという研究所があるんですが、そこにいる優秀なメンバーとコラボレーションする業務など、チャレンジングでおもしろい仕事がわれわれのチームにはたくさんあります。興味のある人とぜひ一緒に取り組みたいですね。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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