A.Kの写真

妥協しない部品・材料開発で、

トヨタ車の品質を守る

クルマ開発

材料技術

電動化・環境材料技術部

A.K

A.Kさんと一緒に働きたい──社内でそんな声が多く聞かれるほど人望がある、A.K。持ち前の明るさとチャレンジ精神を活かし、部品・材料開発の分野で実績を残してきました。プライベートでは2021年から産休・育休を取得。2023年現在も育児と仕事を両立しています。A.Kのキャリアと、そこに光る想いに迫ります。

北米のサプライヤーと

折衝を重ねる日々。

武器は、

1年間の現地経験

私は2020年から、「モーター用巻線」の現調業務を行っています。「モーター用巻線」というのは、クルマのメインモーターに入れる電線のこと。電動自転車やハイブリッド車といった電動車に欠かせない部品です。今の部署に来る以前は、「放熱材料」というインバータ内の部品(リアクトル・電圧昇圧用部品)向け材料の開発をしたのですが、これもモーター用巻線と同じく、電動車に欠かせないものです。振り返ると入社以来ずっと、電動車に関わる仕事をしていますね。

私がトヨタ自動車に入社したタイミングは、ちょうど電気自動車・ハイブリッド車への注目が高まり始めた時期でした。「燃費」が大きなトピックになり、「1%燃費が良くなった」というニュースが世間の注目を集めていた時代です。たった1%でも、燃費を良くするためにはものすごい努力が必要です。自分もその一端を担い、今日までたくさんの努力を積み上げてきました。頑張った結果が、燃費という数字として出てくる世界は、おもしろいなと感じます。

今は10人のメンバーでグループを組み仕事をしていますが、やりとりする相手は世界各国のサプライヤーです。時差があるので、グループ内で担当エリアを分担しています。私は、主に北米を担当。リモートでやりとりを重ね、高性能な部品を開発するために奔走する毎日です。

北米を担当するにあたりとても役に立っているのが、2020年から1年間現地で仕事をしていた経験です。当社には、1年だけ海外や別の会社に行ける「修行派遣制度」があり、その一環で、私はミシガン州の現場に派遣され、現地で勤務していました。

当初は、不安でいっぱいでした。英語が堪能ではなかったですし、当時は新型コロナウイルス感染症の流行直前。到着して3カ月も経たないうちに3カ月間の外出禁止令が敷かれる中での滞在になりました。慣れないことだらけでしたが、現地の事業体(サプライヤー)であるローカルのアメリカ人メンバーも、とても優しくて。私の拙い英語を汲み取りながらコミュニケーションをとってくれました。過去の修行派遣生よりもできたことは少なかった一方で、現地のメンバーや上司のおかげで、コロナ禍でも貴重な勉強ができた1年間となったことに感謝しています。

多くの経験を経て、2021年に日本に帰国。引き続き、国内から北米の現調材業務を行うことになったわけです。帰国のタイミングで担当を変える希望も出せたのですが、もっとこの仕事で成果を出したいと思い、今も継続させてもらっています。

「お客様に直接売る物を作りたい」

大学院での研究分野とは

異なる仕事を選択

トヨタに入りたいと思った一番の理由は、「最終製品」に関われるからでした。

私は、理系の大学院を卒業していますが、就活当時、周囲の生徒の大多数は化学メーカーを志望していました。化粧品に使う物質などの「原料」を研究・開発する仕事が、大学院での研究内容にマッチしていました。

しかし私は、原料を作る仕事よりも、その原料を使って「最終製品」を作るほうの立場に興味がありました。お客様に直接売るものを作りたかったんです。偶然、当時の研究室の先輩で、自動車メーカーに就職された方がいたこと、そして父の影響でもともと私自身、自動車が好きだったことから、自動車業界っていいなと思い始めました。

こうして縁あってトヨタに入社したわけですが、大学院での研究内容から大転換したので、入社当初は知らないことばかりで勉強漬けでしたね。先輩方におすすめされた書籍を読んで、毎日必死で学びました。今思えば、放熱材というひとつの部品しか担当していないわりに、いっぱいいっぱいでしたね。放熱材は、自動車に使われている多数の部品の中の、ごく一部。自動車という最終製品を作ることって、こんなに大がかりなことなんだと、入社してすぐに新鮮な驚きを感じたのを覚えています。

その後、放熱材担当として4年目となる年には、大手自動車部品メーカーに部品事業を引き継ぐ、移管業務も担当しました。それから現在の部署に異動し、モーター用巻線の担当になったという流れです。モーター用巻線は、放熱材とはまた大きく違うもの。異動直後は、新たに勉強するべきことが多くて苦労しましたが、知らない世界を知れるプロセスを楽しんでもいました。

これまでのトヨタ人生で一番大変だったのは、北米での修行派遣中のことです。

あるとき、現地メーカーが作った材料に大きな問題が見つかったのです。当社からの要求はすべて満たしているはずなのに、いざその材料を使ってモノを作ってみたら、想定していなかった課題が発生。現地にいる私は、コロナ禍の影響を受けて直接メーカーを訪問することができなかったため、特別に許可をもらって実験室でローカルのスタッフの方々と確認を進め、材料を1個ずつ、片端からすべてチェックしました。泥臭い作業でしたが、最後には原因を特定でき、メーカーに改善要望を提出。結果、課題が解消されたんです。現地にいて話を直接できる自分の存在価値を感じることができた事案でしたし、なんとか解決できて本当に良かったと安心したのを覚えています。

制度を有効活用して、

育休を取得。

周囲の協力のおかげで

今がある

今、海外のメーカーと仕事をしながら感じるのは、とにかく、日本のメーカーとは考え方がまったく違うということ。

日本のメーカーとやり取りする場合は、「トヨタって、こういうやり方をしたがるよね」という部分がある意味すでに浸透して汲んでくださるケースが多いので、特段、何も言わなくても当社の目指す部品を作っていただけます。しかし、海外メーカーの場合「トヨタはこう思っています」という話をしても、「何それ?」となってしまう。とくに当社が何よりも大事にしている品質の部分のこだわりが、海外メーカーでは特段重要視されていなかったりして、前提のすり合わせから始める必要のあるケースが多々あります。

質を追い求めることよりも一旦はまず物を出す、という考えの強い海外という土壌で、いかにトヨタの品質を守るかという点に、私は強いミッションを感じています。品質を守りながらも、車両の開発スケジュール通りに業務を遂行する。ハードなことではありますが、各メーカーと協力しながら、着実に遂行しています。

また、私は北米から日本に帰国後、1年ほど勤務した後に産休・育休を取得しました。産休・育休を取るにあたり相談したところ、当時の上司は快く申請手続きを進めてくれました。制度を有効に利用させてもらえて、ありがたかったです。

ただ結局、育休取得開始から1年も経たないうちに、早めに仕事に復帰しています。育児休暇を実際に取ってみて思ったのですが、育児だけで1日が終わってしまう生活は、性格的に合わなくて。それより仕事に復帰して、育児と両立したいと考えました。そこで今は、時短勤務という働き方を選んでいます。

時短勤務になってからは、上司が業務バランスをみて仕事量を調整してくれますし、早朝や遅い時間に打ち合わせが入ったときには、他のメンバーが代わりに参加してくれるんです。周囲から助けられていることを、いつも感じますね。とはいえ、時短だからといって手を抜いていいわけではないですし、求められる仕事の水準は高いので、効率良く成果を出せる働き方を今も探っているところです。

結婚・出産を経ても

キャリアを手放したくない

女性に、

うってつけの環境

当社の魅力のひとつに、どんな社員であっても「トヨタの考え方」に則って仕事をしていることが挙げられると思います。効率化のための手法やPDCAなどの考え方が、ここまで全社的に広く深く浸透しているのは、他社にはない強みのはずです。

また、大きなメーカーならではのやりがいも強く感じます。たとえば当社は、ハイブリッド車を発明し、世間に大きなインパクトを与えました。このように大きな企業だと、その分社会的に大きな影響を及ぼせるわけです。自分も仕事を通して、この先、大きく社会貢献できるかもしれないと思うと、やりがいを感じますね。

働きやすさの面でも、トヨタは魅力的です。産休・育休・時短勤務。女性のライフプランをサポートするための制度は、しっかり揃っています。そして、制度を活用しやすい環境が整っています。結婚・出産をしても仕事を続けたいと思っている女性の方には、ぜひおすすめしたい会社だなと思います。とくに、結婚・出産をしても、キャリアを手放したくないという方には、うってつけの環境ではないでしょうか。

このような魅力あふれる環境の中でこれから私が挑戦したいのは、これまでにない新しいやり方を探すこと。今、電動車の世界には、新しいメーカーがどんどん参入しています。魅力的な車両も、すでに多数発表されています。そんな中、私たちが負けないためにはどうしたらいいのか。トヨタらしいこれまでのやり方を続けていて、はたして他社に十分に勝っていけるのか。おそらく現状維持だけでは難しい部分もあるのかなと感じています。だからこそ、かつてないアプローチを模索できればと日々メンバーは試行を続けています。

これからも、世に出る未来のクルマづくりにたくさん貢献したいですね。ありがたいことに今の部署は、仕事で何か悩みがあったとき、互いに共有しあえる雰囲気があります。周囲を頼れるときは頼り、困っているときは困っていると言いながら、自分にできることをもっともっと広げていきたいです。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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