T.Yの写真

世界中の仲間と共に、

共感を生む広報活動を

目指して

渉外広報

広報部

T.Y

広報部で海外広報チームに所属するT.Y。日々世界の動向や報道を注視し、海外のメンバーとコミュニケーションをしていますが、学生時代には留学経験もなく、入社後は苦労の連続でした。転機となったのは、若手育成施策の「修行派遣プログラム」を通じた米国駐在。多くの仲間に支えられながら努力を積み重ねてきたT.Yの歩みを紹介します。

共感してもらい、

応援してもらうための

広報活動

2017年に新卒でトヨタ自動車に入社以来、広報部の中で主に海外広報チームに所属してきました。

トヨタは、世界中にさまざまなステークホルダーを抱え、その一挙手一投足が社会的にも経済的にも大きな影響を与えます。その中で広報部は、会社の外と中をつなぐ架け橋として、トップの想いや企業の取り組みを正しく伝え、共感してもらい、世界中にトヨタの理解者、応援団を増やしていくことが大きなミッションとなります。

私たち海外担当は、北米トヨタ、欧州トヨタなど現地で広報活動を行う世界中のトヨタの仲間たちと連携し、トヨタとして伝えたいことをグローバル・ワンボイスでお届けできるよう、日々メッセージのすり合わせや情報共有を行っています。

また、日本に拠点を構える海外メディアの対応も重要な仕事の一つです。世界に向けて英語で記事を配信する海外メディアは、大きな影響力を持っており、日々の関係構築やトヨタへの理解を深めてもらうための取材機会の提供が重要となります。

現在(2023年2月)、私は北米・中南米地域の広報支援に加え、海外メディア対応、また部内横断業務としてトヨタのカーボンニュートラルに向けた取り組みの情報発信などを担当しています。2021年には、「修行派遣プログラム」を通じて米国カリフォルニア州にある先端研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」に1年半駐在しました。入社当時、海外の広報メンバーとのコミュニケーションで悩んでいた私にとって、この駐在は大きな転機となり、今の私を支える土台となっています。

初めての上司はフランス人。

多くの仲間に支えられた

新人時代

大学時代は英語研究部(ESS)に所属し、英語劇に取り組んでいました。英語も演技も決して上手ではありませんでしたが、チーム一丸になって一つの舞台をつくりあげ、直接観客の反響を見届けられることに充実感を感じていました。トヨタを志望したのも、グローバルな舞台で多くの関係者とともに一つのクルマをつくり、それを広く伝えていくことに大きな魅力を感じたためでした。

入社後は海外広報チームに配属されましたが、なんと私の初めての上司はフランス人。入社一年目で右も左もわからない中、フランス人上司に英語で報告、相談するという状況でした。留学経験もなく、英語も未熟だったため毎回脂汗をかきながら必死に説明したことを覚えています。英語劇で鍛えたはずの表現力はまったく通用しませんでした。

新人のころは、とにかく職場の先輩、上司に助けられてばかりでした。フランス人上司は情に厚い人で、私のしどろもどろな説明にも最後までじっと耳を傾け、その上で的確なアドバイスをくれました。

また、チームの中で北米・中南米地域を担当していた私は、毎週北米トヨタとの定例会議において、進行役として今後の広報案件の共有や議事録の作成などを任されていました。事前にできる限り準備をして臨むものの、現地からの細かい質問にその場でうまく回答できず、職場の先輩に補足してもらうこともありました。最初は悔しく申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが、先輩方の会話技術を見聞きして真似て覚えていくうちに、次第に現地の知りたい情報や注意すべきポイントなどがわかるようになってきました。

同じ地域担当の職場の先輩は、どんな仕事でも常により高いレベルを目指し、丁寧かつ厳しく指導される方でした。自分としては良くできたと思ったプレスリリース原稿は、いつも多くの修正が加えられ、真っ赤になって戻ってきました。それでも約2年間、必死にその大きな背中を追いかけていく中で、海外広報の「仕事の型」を教えてもらったように思います。

事実を押さえる、

誇張しない、嘘をつかない。

チーフサイエンティストから

学んだ基本姿勢

その後、ロボットや自動運転といった先進技術の発信、「トヨタイムズ」の英語版や社内報などを幅広く担当させてもらった後、2021年の春からトヨタの先端研究所「トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)」に派遣され、米国で1年半広報の仕事を経験させてもらいました。

TRIの本社は、米国カリフォルニア州北部の、いわゆるシリコンバレーと呼ばれる地域に位置しています。自宅近辺にAppleやGoogleの本社があり、自動運転テスト車が街中を何台も走っている、そんなイノベーションの中心地において、TRIはトヨタの10年20年先の未来を創るべくさまざまな研究に取り組んでいます。

TRIには、世界中から優秀な科学者やソフトウェアエンジニアが集まっています。日本から広報担当としてやってきたのは、私が初めてでした。全員を見渡せるほどの会社規模だったことが幸いし、広報業務に加え、社長サポート業務、技術営業支援など幅広く経験させてもらいました。広報という業種を超えて、チームメンバーやエンジニアと日々会話しながら、「会社の未来像」を常に意識して働くことができたこの期間は、かけがえのない財産となりました。

そこで私は、自分の人生や仕事への姿勢に大きな影響を与えるメンターに出会いました。それはTRIのCEOを務め、トヨタのチーフサイエンティストでもあるギル・プラット博士です。ギルCEOの近くで仕事をする中で、その知識の広さと深さに驚かされ、彼のユーモアやリーダーとしての立ち振る舞いから多くのことを学ばせてもらいました。

そして、ギルCEOが常に体現していた科学者としての基本姿勢は、現在、私の仕事の土台となっています。それは「事実を押さえること、誇張しないこと、嘘をつかないこと」です。信頼される広報を目指し、情報を集める時も発信するときも、この基本動作を意識しています。

TRI赴任中は「ギルCEOのメッセージを社内外に浸透させること」をミッションに、ギルCEOのブログの翻訳や会議の通訳、メディア取材、イベント登壇のサポートを行いました。ギルCEOの言葉を漏れなく伝えるためには、まず彼のことをもっと知らなければ、と思い、会議での発言をメモして勉強し、過去に執筆した論文も読み込みました。その上で、ギルCEOの言葉を「伝わる日本語」に翻訳して広く社内外に発信しました。その中でも、カーボンニュートラルにおける「敵は炭素であり、内燃機関ではない」という言葉など、多くのメッセージが海を渡り日本でも使われるようになりました。これらの発信に携われたことをとても嬉しく思います。

TRI赴任中、もう一つ重要な学びを得ました。それは、トヨタの魅力を伝えるためには、技術を正しく理解した上で発信を考えなければならないということです。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、自動車業界は関わる領域が幅広く、広報部では日々さまざまな案件に対応する必要があるため、ついつい知識が広く浅くなりがちな側面があります。しかし、TRIで研究者ばかりの環境にどっぷりと浸かる中で、技術を理解しないと仕事にならないことに気づき、そこから必死に勉強しました。ここで得た知識や経験は、確実に今の広報業務にいきていると感じています。

もっといい広報活動へ、

目線は常にグローバル

帰国後は、再び海外広報チームで北米・中南米支援を担当しています。米国駐在を経て、海外の仲間の顔を思い浮かべながら、現地の状況をより考えて仕事ができるようになりました。 今後、気候変動といった世界規模の課題に対し、トヨタとしては、事実を正しく把握し、グローバル視点で情報発信をしていく必要があります。トヨタのカーボンニュートラルに向けた取り組みを伝える余地は、まだまだあるように思います。そこで、ギルCEOをはじめとするTRIとのつながりをいかし、研究成果やTRIの知見を社内に取り入れ、さらにそれを社外へ発信していく、これも私の大事なミッションです。シリコンバレーらしさとトヨタらしさ、それぞれの良さをいかして、日本からトヨタの広報活動に貢献していきたいと思います。 最後に── トヨタの動向は、日本はもちろん、世界でも注目されており、一つの情報発信にも大きな責任が伴います。同時に、自分の仕事が報道やSNSを通じて目に見える形で現れるため、大きな手応えもあります。 広報というと、一見すると華やかに見えがちですが、日々の仕事は地道な業務の連続です。相手の立場を想像し、できる限り受け止めながら、いかに伝えたいメッセージをぶれることなく発信につなげるか、泥臭い調整と忍耐力が求められる仕事でもあります。 グローバル産業である自動車業界には、ITなどのテクノロジー企業の参入、新興電気自動車メーカーの台頭、また各国での環境規制の高度化やお客様の嗜好性の変化、さまざまな地政学リスクに伴うサプライチェーンの分断など、予測できない事態が相互に結びつきながら巨大な波として押し寄せています。そのような環境の中で、地域社会のため、日本のため、そして地球のためという大きな視野と志で働ける機会はそうないのではと感じています。社内と社外を俯瞰するトヨタの広報ならではの魅力がここにあります。 トヨタの広報には、海外経験がある方はもちろん、そうでなくても海外と関わる仕事に興味のある方にも、チャレンジできる環境があります。私自身、チームの方々に支えられて今も海外の仲間と仕事ができています。いつか皆様と一緒に働ける日を楽しみにしています。

渉外広報とは

世の中の動きを的確に捉えつつ、「経済」や「社会」との様々なつながりの中で、国内外メディア、産業界、行政、各種団体等を巻き込み、未来に挑戦するトヨタを応援してくれる仲間を増やします。これらの仲間と力を合わせ大きなムーブメントを起こすことで、トヨタの持続的成長を実現させるとともに、日本をはじめ諸外国の自動車産業の発展に貢献していきます。

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