N.Tの写真

チームとして成果を出すことを

第一に、生産技術の最前線で

物流改善に挑む

生産技術・製造技術

車両製造技術開発部

N.T

エネルギッシュな姿勢で周囲を先導し、トヨタ自動車のものづくりを生産技術開発で支えるN.T。2006年に入社し、現在は物流システム開発グループのマネージャーを務めています。2009年に第一子を出産後、育児と仕事を並行しながらキャリアを重ねているN.Tが、これまでの道のりや仕事の魅力を語ります。

ミッションは物流自動化の

レベルアップ──目の前に

喜んでくれる人がいるのがやりがい

私が所属している車両製造技術開発部は、トヨタの車両生産工場における生産技術の開発を担っています。その中で私は物流情報グループに所属し、工場内の物流を改善するためのシステム開発をミッションとしています。

以前はフォークリフトや牽引車を使って運ぶことが一般的だったため、物流改善といえばそれらの作業計画を立てたり、作業者へ指示を出したりすることが主な業務でした。しかし近年では、人手不足や技術力の上昇などを背景に、自動搬送技術が発達したことから、AGVと呼ばれる無人搬送車や自動のフォークリフトといった自動搬送設備の搬送計画や指示の作成を主に行っています。

より効率的にできないかと常に考え、設備ごとに搬送できる部品が限られるため、改善を続けています。自動搬送設備を導入すれば物流課題はすぐに解決できるような気がしますが、ただ導入を進めるだけでは、限りあるスペースの中には入らなかったり、設備の数がどんどん増えてしまったりとロスが生じてしまいます。そういったことのないように、物流の自動化をレベルアップできるように努めています。

現在はグループマネージャーを務め、キャリア採用の方や関係会社から出向している方など、さまざまなメンバーに囲まれています。

さらに、目の前に自動搬送設備のユーザーである工場で働く人がいますので、自分の仕事の結果をダイレクトに感じることができてやりがいになっています。実際に工場や物流に携わる方々が喜んでいるのを目の当たりにすると素直にうれしいです。

たとえば以前であれば部品を運んできたトラックドライバーの方は、その部品の置場を探して、フォークリフトで運ぶ必要がありましたが、搬送機によって自動運搬が可能になり、探したり運んだりする必要がなくなり、短時間で荷卸しできるようになりました。こういった動きが広がれば、人手不足という課題に貢献できるのではないかと考えています。

「どうやったらできるのか」を

常に考え、チームの想いを

ひとつに束ねて難題解決へ

トヨタに新卒入社して最初に配属されたのは、堤工場の組立部です。車両組立ラインの生産・品質管理や改善を担当していました。まず取り組むことになったのは、設備のトラブルや品質の課題。設備の条件をいろいろと変えながら多変量解析を行い、どういった条件であれば高い品質のものを生み出せるかなどの検討を重ねていました。

また、現場で測定される値をデジタルで保管できるようなツールの作成にも取り組みました。今では当たり前ですが、当時はまだそういった仕組みはなかったんです。約10年後、そのツールが形を変えて他の工場でも使われているのを見て、とてもうれしく思いましたし、また、使い続けてくれている現場の方々に感謝しています。

そして3年目には、新モデルであるプリウスαの導入プロジェクトで実質的なリーダーを務めることに。全体的なとりまとめは先輩が行うものの、設備がうまく動かなかったり、部品がうまく組みつかなかったりといったトラブルの対応を私が担いました。

このプロジェクトでは、部品が組付けられていない状態の車体が工場に入ってきてから完成するまでの一連の流れを初めて知ることができました。各工程の担当者と話をする機会も多く、知識と人脈が広がる機会になったと感じています。

物流改善に携わるようになったのは2012年からです。省人化を目的としてレイアウト改善やシステム導入の推進に取り組みました。

印象に残っている当時のエピソードがあります。工場内のスペースが足りず、敷地内の別の建物に部品を保管し、必要に応じてそこから運び出すというロスの多い動きがありました。さらに、当時工場で組立をしていたのがプリウスだったのですが、ちょうどモデルチェンジによって車格が大きくなり部品が大型化することに。ただでさえ広くないスペースに、さらに物が増えることになってしまいました。

それでもみんなでアイデアを出し合ったり、上司が建物を改修するための予算を確保してくれたり、諦めずに取り組んだおかげで、最終的には工場内へ収めることができたんです。正直なところ、はじめは難しいだろうというムードだったのですが、少しずつみんなの気持ちが同じ方向に向き、解決へ導けたのだと思っています。

当時から、無理だと諦めるよりも「どうやったらできるか」を考えるようにしていました。難易度の高い課題に挑む場合やさまざまな制約がある中でも「目の前にある自分ができることを、できる範囲で最大限にやろう」と考えていて、それは今も変わりません。

「メンバーの課題は、私の課題」

チームとしてミッション遂行を

最優先に取り組む

2022年からはプロジェクトリーダーを任され、管理職となりました。取り組んだのは新技術を使った自動搬送機の導入です。実はまだメーカー様も作り込んでいる最中で、未完成な部分もあったので、思ったように動いてくれないなど予期せぬトラブルが発生し、一緒に改善策を考えながら進めていくような状況でした。加えてチームは若手中心で、自動搬送機を初めて取り扱うメンバーばかりだったので、みんな手探りでの取り組みとなりました。

そんな中で私が心がけていたのは、中継としての役割です。メンバーが悩んでいるのであれば、もちろんサポートはしますが、一方でこれ以上は難しいとなった際には上位層へそれが伝わるような言葉に変換して伝えるようにしていました。メンバーが困っていることを上位層に理解してもらい、組織の方向性に反映させるといった立ち振る舞いが私の役目だと考え、動いていました。

そういった行動が功を奏したのか、厳しい状況でもメンバーが深く思い悩んだり不満を抱えたりすることなく、モチベーションを保ちながらみんなで取り組めたと思います。

加えてチームを率いる上で心がけているのは、仕事や役割を決めつけないことです。あくまで私はメンバーのやろうとしていることをサポートする立場ですから、大きな方針などは伝えますが、事細かに指示を出し過ぎないようにしています。もし何かの事情でメンバーがチームから抜けなければならなくなったとしても、そのメンバーの分をカバーできるようにという意識を常に持っています。メンバーの悩みや課題は、私にとっても悩みであり課題です。

こういった考え方の背景には、堤工場で物流の課題に取り組んでいるときの経験があります。工場で働く人の中には、部品を組み付けることが得意な人、フォークリフトの運転が得意な人、新しいアイデアを出すことが得意な人、などいろいろな方がいます。みなさん得意不得意がある中で、不得意な分野でもチームの一員としてやりがいを持って働いてもらうために、個々の仕事という捉え方をせず、チームとして与えられたミッションがあり、チームでそこに向かって取り組むようにしていました。その経験からメンバーへ業務を細かく割り振らないようにしてそれぞれの得意分野を活かして、助け合いながら成果を出せるようにしています。

これまで物流だけでなく、品質管理などさまざまな仕事に取り組んできましたが、それぞれ奥が深く、幅広い知識を必要とするため、これといって私には専門だと胸を張れる領域がまだないと思っています。

だからこそ新しいことに取り組むことに対して抵抗がなく、知らない分野に挑戦する場合でも勉強すればいいと思うだけで、思いつめることがないんです。そういった柔軟な考え方ができるのは、私の強みといえるのかもしれません。

自分らしく働ける環境がある──

メンバーとともに成長

仕事に取り組む上で大切にしているのはチームワークです。メンバーを信頼し、チームとして成果を出していくという考え方はずっと大事にしています。私たちの仕事の目的は、まずは「現場で働く皆さんを楽にすること」、また、そこでできあがった製品に関わるすべての皆様の笑顔につなげること、です。その目的をチーム全員で共有した上であれば、メンバーそれぞれに得意・不得意がありますが、メンバーそれぞれの「やりたい!」という想いを尊重しながらサポートしていきたい、と思っています。

実際に私もそのように助けられてきました。若手のころは他の人に比べてうまく仕事ができないと感じることもあったのですが、周囲の方々にたくさん助けてもらったおかげで、やりがいを持って働けました。その経験から、業務に向いている・向いていないという軸で人を判断しないようにしています。

トヨタの生産技術部門エンジニアとして感じる魅力は、裁量の大きさです。やりたいことや導入したい設備を自分で考えて提案できますし、本当に必要なことだとみんなが決めたら、必要なリソースを何とか確保して、進めようとする風土があります。

また、海外とのつながりが強い点も挙げられます。システムや設備の導入のために海外へ行く仕事もありますし、逆に海外の方が来てミーティングするといったことは日常的に行われているので、グローバルな仕事をしたいという方は活躍できるのではないでしょうか。

私自身としては、4人の子育てをしながら働いていますが、そのことでキャリアに不安を持つことはありませんでした。私に関する仕事のアサインが他の同期の男性・女性社員と異なることはなく、基本的には好きにやっていいよと言ってもらえていました。周りからの理解もあり、サポートしてもらえる環境だと感じています。

このような魅力ある環境の中で掲げる短期的なビジョンとしては、マネージャーとして成長すること。メンバーがもっといきいき働くためにはどうすべきか、また、物流の自動化においてマネージャーという立場からできることを考えていきたいです。

中長期的なビジョンとしては、子育てが落ち着いてきたら海外赴任や海外出張に行けたらと思っています。あとは、国内でも構わないので工場の製造現場のマネジメントをしたいという想いもあります。たくさんのやりたいことを実現できるよう力を尽くしたいですね。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

生産技術・製造技術とは

高品質な製品を安く迅速に作り出すトヨタ式の生産ライン、そのモノづくり現場最前線をリードする技術開発職種です。 日々進化するクルマのカタチを具現化するため、開発上流からつくり方を検討・開発する事で、理想への妥協なく、かつお客様の期待を超えるトヨタ品質のモノづくりをリードしています。 創業期から培ってきた確かなクルマづくりのノウハウとお客様の期待を超えるための飽くなき挑戦によって技術革新を続け、モビリティーカンパニーへの転身と移動の課題解決や住み続けられる街づくり(Woven City)への事業化に挑戦しています。

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