H.Iの写真

セキュリティを通して人々を

幸せに──感謝の気持ちを胸に

未来へ挑む

DX・セキュリティ

情報セキュリティ・トラスト部

H.I

2022年にトヨタ自動車へキャリア入社し、仕入先向けセキュリティ啓発に携わるH.I。トヨタが指針のひとつに掲げる「誠実に行動する」を体現する姿勢に、周囲から厚い信頼を寄せられています。今まで培った知見をもとに日本経済を産業面から支えたいというH.Iが、これまでの道のりやトヨタの魅力を語ります。

ミッションは、クルマを作る

上で欠かせない仕入先各社の

セキュリティ啓発活動

私が所属しているのは情報セキュリティ・トラスト部です。トヨタがモビリティカンパニーへと変革するにあたって、お客様に信頼していただけるデジタル環境を整備することをミッションとしています。

部署には私と同じキャリア採用の方も多く、男女問わず活躍しています。協力会社の方なども含めると大所帯の部署です。

そんな環境の中で私が担っているのは、部品などのサプライヤーである仕入先様のセキュリティ啓発活動です。私たちはトヨタやトヨタグループ各社だけでなく、トヨタのクルマ作りに欠かせない存在である仕入先様のセキュリティレベルアップも後押ししています。

現在担当している仕入先様は愛知県を中心として全国に数百社ほど。セミナーを通して多くの方へ広く伝える場合もあれば、実際に現場を訪れ、膝を付き合わせて議論やアドバイスをする場合もあります。

具体的な活動のひとつに挙げられるのが、セキュリティ対策チェックリストに基づいた活動支援です。仕入先様の自己点検に基づく対策推進について、私たちも仕入先様と一緒になって、国や業界団体のフォーマットを用いて判断やアドバイスをしたりします。

また、セキュリティの重要性や問題意識を持ち、必要な対策を伝えるための啓発動画の作成も行いました。多くの方へ正確かつ効果的に伝えることを考え、私がシナリオから演出までを手がけました。

こういった仕入先様への啓発活動ではセキュリティ担当者だけでなく、経営層やさまざまな担当部署、現場責任者の方々とお話しする機会もあります。製造現場は専門的な技術や知識を必要とすることも多く、それらについての理解が求められる難しさがあります。

一方で、今所属しているチームをはじめ、トヨタの各部署にいるスペシャリストに聞けば、クルマづくりに関わる多くのノウハウを手厚く教えてもらえるので知識が増え、それによってチャレンジできる領域がさらに広がっていくという未来へのワクワクは常に感じているところです。

トヨタを選んだのは、お世話に

なった人への恩返し──

国の経済を

産業面から支えたい

学生時代はサイバーセキュリティに興味を持っていて、コンピューターサイエンスを学んでいました。新卒で大手SI企業へ入社し、ネットワークやセキュリティのシステム開発に従事。その後は情報処理を扱う国の公的機関へ転職し、セキュリティ業務に携わります。セキュリティの専門家としてさまざまな業界の方々と関わり、やりがいを持って仕事に向き合っていたところ、次のステップアップとして転職を考えるようになりました。

というのも、自分の持つ知識やノウハウを社会へ還元したいと思うようになったからです。これまで自分の力だけで能力を伸ばし、知見を積み重ねてきたと思っていましたが、それは両親をはじめ、今まで指導したり教えてくれたりした方のおかげであり、借り物だと気づいたのです。そして、そういった方々へ恩返しするにはどうすることが一番なのか考えたとき、日本の経済を産業面から支え、国を良くしていくことではないかと思い至りました。

トヨタを選んだのは、日本の産業面において一、二を争う影響力のある企業だと考えたからです。世の中に幅広く影響を与えられるトヨタでなら、お世話になった方々への恩返しとなるのではないかと思いました。

入社後にまず驚いたのは、その規模の大きさです。ある程度予想はしていましたが、想像を超える大きさでした。単純に敷地が広くて建物が多いだけでなく、部署や部門の数が多く、たくさんの人が働いています。専門的な技術を扱う部署が非常に多く、一つのプロジェクトでも複数の部署と連携しながら進めていきます。

また、一人ひとりの洗練された振る舞いにも驚きました。何かを尋ねたときに、どの部門の方でも的確に答えてもらえる上に細かなアドバイスをもらえます。普段から仕事に対して真剣に向き合っている証だと感じました。

周囲の想いをしっかりと受け止めて

「だれか」のために誠実に行動する

モビリティ業界は未経験ですから、苦労もあります。まずクルマに関する知識が浅く、用語がわかりませんでした。さらに、生産に関する知見がありません。目に映るものすべてが勉強で新しい発見ばかりでしたが、身近には経験豊富な先輩方が多く、さまざまな観点から教えてもらえて助かりました。

加えて、社内には研修制度によって体系的に学ぶ仕組みが整っています。さらに、トヨタの歴史が展示されている見学施設で学べたり、各工場に研修に行ったりできるため、知識や知見が少なくてもキャッチアップできる環境です。私はコロナ禍での入社でしたが、リモート研修が潤沢に用意されていたので、不安はありませんでした。

実際に業務に取り組むようになって感じたのは、トヨタで働く上で心がけるべき行動を明文化した「トヨタウェイ2020」にある「『だれか』のために」「誠実に行動する」を、みんながスマートに実践しているとことです。誰もが当たり前にこの言葉を原動力とし、動いています。

私も少しでも近づきたいと日々行動していて、そのために心がけているのは周囲の方々の想いを感じることです。それはトヨタ社内だけでなく、トヨタを支えてくださっている仕入先様たちも同じ。仕入先様の苦労を感じ取れるかは一朝一夕でできることではないと承知していますが、皆さんの努力や汗、涙、想いをいかに感じられるかが重要だと思っています。

そのために私はトヨタに来てから、豊田市外含め、愛知県のさまざまな場所をたびたび自転車で巡っています。仕入先様のそばを通ると、そこで働く方の想いや築き上げてきた苦労、楽しみ、人生が垣間見えるのではないか。汗や血のにじむ努力がそのあたりの道に染みついているのではないか。だから足を使って少しでも同じ風景を見ることを大切にしています。

また、トヨタを日本を代表する企業へと押し上げた先人たちにも想いを馳せ、今ここにいられることのありがたさを感じることで、誠実な行動へつなげられているのではないかと感じているところです。

トヨタで働くようになって「できていない自分」に気づけたことが成長だと思っています。自分の能力をトヨタで還元したいと思って入社しましたが、周囲には優秀で人間力の高い方が多く、学ぶことばかりだと気づいたんです。

同時に、自分のできていない部分を素直に見つめられるようになり、これまで以上に感謝の気持ちを持てるようになりました。今まではできないことに対して恥ずかしいとかだめだとか思っていたのですが、そういった部分も受け入れられて今は逆にモチベーションになっています。

Society 5.0を前に、めざすは

セキュリティを通した

「人々の幸せを量産」

仕事をする上で大切にしている価値観は、現地現物を大事にすることです。

セキュリティに関わっている私たちにとっての現地現物とはデータのこと。つい概念的な考え方だけで終わらせてしまうと新たな発見ができなかったり、定型的な作業だけで終わってしまったりしかねません。ですから、パソコンやマシンの中にあるハードディスクに保存されたデータや、一時的にメモリに保存されるデータ、ネットワークの中を流れるデータをいつでもイメージし、できれば見せてもらうことがもっとも大事だと思っています。

その点では「トヨタウェイ2020」で掲げられている「競争を楽しむ」の考え方もマッチします。技術的レベルの向上は何の業務においても求められると思いますが、サイバーセキュリティにおける技術鍛錬はすぐに見返りが期待できない点からも、孤独を嗜む覚悟や、社内や社外に勝手に私の中でライバルを作ってモチベーションにする楽しみ方を実践しています。

トヨタの魅力は、人だと思います。みんな誠実さが根付いていて、相手への配慮もスマートです。トヨタフィロソフィーといった指針となるものもありますが、それを抜きにしても誠実な振る舞いが染み付いているのではないかと感じます。

あわせてトヨタでセキュリティエンジニアとして働く魅力として、広い視野で携われるということが挙げられます。一般的にセキュリティというと一部分だけを捉えられがちで、家でたとえるなら扉の鍵の部分だけのようなイメージではないでしょうか。

しかし本当のセキュリティとは、家に安心して住んでもらったり、活き活きと活動してもらったりするためのさまざまな仕組みであり、屋根や素材、構造、扉の数なども含まれ、鍵だけではありません。さらには、どこに建てるべきかなどもセキュリティのひとつとして挙げられます。

そういった意味で、トヨタでセキュリティに関わるということは、クルマ全体に関わることです。さらには街づくり、国づくりへと関わることができるエンジニアとなれるのがトヨタでセキュリティに携わる魅力であり、醍醐味だと思います。

今後は、各国の仲間たちと一緒に協力して取り組める地盤を固めていきたいです。トヨタはグローバル企業であり、私も少しずつ海外との連携に参加させてもらえるようになってきたことから、より強固なものにしていきたいと考えています。

中長期的には、セキュリティを用いて、トヨタが掲げる「人々の幸せを量産」していきたいです。今後、Society 5.0と呼ばれる国がめざす新たな未来社会を前に、技術革新によってあらゆるものがより便利になっていきます。そこへトヨタとしてセキュリティを通して関わり、人々を幸せにしていくことが目標です。

※ 記載内容は2023年10月時点のものです

DX・セキュリティとは

クルマの開発/生産/販売などのビジネス分野に必要なシステムの企画・開発・運用や、新たなモビリティビジネスを支えるシステムの企画・開発を行っています。デジタルを活用し、オールトヨタのビジネス革新を支えていきます。

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