トヨタの新事業づくりに、

外からの視点は強みだ。

新卒で入社したコンサルティングファームでは、M&Aに伴う企業価値評価やアドバイザー業務などを担当しました。当時はM&Aが企業戦略として活発になってきた頃で、多くの貴重な経験ができたと思っています。2社目でも、海外企業のM&A、公認会計士の資格を活かしたIFRS検討や株式上場準備などに携わりました。 そんな一連のキャリアを通じて、ある想いが芽生え、大きくなっていきました。「経営における右腕のようなポジションで、企業の進化をサポートしたい」「社会に向けて、より大きな貢献をしていきたい」という考えです。そんなときに出会ったのがトヨタでした。当時のトヨタは、ベンチャー事業への投資、さまざまな企業との協業などに注力しはじめた時期。多様性のある会社づくりを通じて、新しい社会貢献を目指すスタンスに心が惹かれました。「私がこれまで培ってきたM&Aのノウハウを活かして、社会の発展につながる唯一無二の貢献ができるのでは」と。

たとえば、社内で企画したとあるサービスについて、世の中にこれを求めている人がどれだけいるのか。課題を解決して幸せに貢献することができるか。世の中のスタンダードと比較して私たちは今どこにいるのか。独りよがりになっていないか。そこの判断について、トヨタ以外を経験しているからこそ、見えてくるものがあります。トヨタが続けてきたクルマづくりで培ったノウハウや技術を、他の困りごとの解決に役立てることはできないだろうか。それを、今までのトヨタにはない観点で発見し、構築できるのは、中途入社ならではの強みではないでしょうか。 社内でも、ここ数年のあいだで、新規事業開発の動きが活発になってきました。社会において私たちの取組が目に見えて分かるのは先の話ですが、課題を解決し、世の中に幸せを量産し、社会に貢献できそうなプロジェクトが少しずつ出てきています。

入社前は「優秀な人が多い大企業」「言い方は難しいけど、良くも悪くも日本の伝統的企業」というイメージでした。ただ、入社してから感じるのは、いい意味で情報がオープンであることです。1社目も2社目も非常にオープンな環境で働いていたのですが、違和感を抱くことなく仕事に臨めています。しかも、経営陣に対して、グループマネジャーとして意見を提言できる風通しの良さは驚きでした。