S.K H.M A.Tの写真

未来をつくる、

新たな挑戦

──BEV開発を支える

エンジニア3人が語るトヨタの魅力

カーボンニュートラル・ パワーエレクトロニクス技術

電力変換ユニット開発部

座談会メンバーCROSSTALK MEMBER

  • S.K

    充給電システム開発室所属。電機メーカーで10年間車載向けの商材を取り扱った後、2021年にトヨタへ転職。車載充電器の開発・設計を担う。

  • H.M

    性能開発室所属。8年間電機メーカーで研究開発職に従事し、インバータやコンバータの研究に携わる。2022年にトヨタへ転職し、パワートレーンユニット全般のノイズの性能評価を行う。

  • A.T

    モータドライブシステム開発室所属。2014年トヨタに新卒入社。2021年までコンバータの搭載・構造設計に携わる。2022年からはMG-ECU(モーター・ジェネレータの制御装置)の仕様出しに従事。

電気自動車(BEV)の開発に力を入れるトヨタでは、電動パワートレーンユニットの開発に携わるエンジニアたちが日々活躍しています。
今後需要が高まっていくBEV開発に、トヨタで携わる魅力とは何なのでしょうか。
電力変換ユニットのエンジニアとして働く3名が、トヨタならではの働き方や仕事の進め方、目指していきたい未来について語りました。

トヨタの

「BEV開発を支えるエンジニア」

ってどんな仕事?

※再生ボタンを押すと音が出ますのでご注意ください。

電動パワートレーンユニットの開発に携わるエンジニア3名による座談会の様子を動画で観たい方は、ぜひYouTubeでご覧ください。ここからは動画でお伝えしきれなかった内容も含め、対談の様子をお伝えします。

トヨタのBEV開発を支える  

電動パワートレーンユニットの 

エンジニアたち

まずは、皆様がエンジニアとしてどのようなお仕事をされているか教えていただけますか。

S.K

交流電源を電池に充電するために直流電源に変換する車載充電器というユニットの開発・設計をしています。

A.T

制御部署の方と調整し、MG-ECUという、PCU(パワーコントロールユニット)の中に入っているECU(制御装置)の仕様書を出す仕事をしています。

H.M

充電器やPCUなどパワートレーンユニット全般のノイズの性能開発に携わっています。ノイズはパワートレーンの性能に影響するため、問題が生じないようにノイズの問題を解決していくのが仕事です。

具体的にはどんな技術やスキルが必要になるのでしょうか?

S.K

基本的な構造・回路設計の知識は最低限必要です。その上で、ユニットの仕様を決めるために車両システムや車載機器の信頼性、熱・EMCなどパワーエレクトロニクス機器固有の知識などが必要となります。さらに、仕入先様とユニット開発を進める上では、それを構成する構造部品、基板、電子部品などの特性や製造品質、信頼性など、多岐にわたる専門知識が要求されますね。
そういわれると身構えてしまうかもしれませんが、それぞれの領域に専門家がいるので、みんなで協力しながら開発を進めるチームワークが重要です。自分の専門に限らない知識に触れることも多く学びも多いですし、自動車分野に限らない経験が活きる環境だといえると思います。

A.T

通信や異常検知・法規といった業務知識や、評価のためのソフトの書き換え・運転技術は大切です。それ以外に、想像力も大事だと思います。
たとえば、製造現場や販売店での作業性・サービス性は設計として大事な観点です。部品・ソフトを組付けやすい設計にするのはもちろん、間違いが起きにくく、万が一、手順を間違えた場合もリカバリーできるよう、設計段階で考慮しておくことが必要になります。
そのため、現場でどのようなイレギュラーが想定されるか、考えを巡らせて気づきを設計・評価に反映させるのは大事なスキルです。

H.M

社内外あわせて大勢の方々と業務を進めていくため、ファシリテーションスキルが大事です。また、仕入先様を含めた関係者に対して検討依頼や説明を円滑に行うためにも、インバータ・コンバータ・モータの基本知識や、回路・制御・構造・冷却などについて定量的に語ることができるレベルの技術力があるとなお良いかと思います。
私は、トヨタに入社するまでノイズを専門には扱っていませんでしたが、前職で培った回路や制御の知見・経験を活かしてノイズの気持ちに寄り添いつつ、目に見えないノイズの性能開発業務に取り組んでいます(笑)。

新卒入社した社員だけでなく、 

転職してきた社員も経験を 

活かして活躍中

S.KさんとH.Mさんは、キャリア採用でトヨタに入社されたと伺っています。どのような経緯でトヨタに転職されたのか、教えていただけますか?

S.K

電機メーカーに10年間勤めていて、クルマの電動化系の製品開発を行っていました。仕事と並行して社会人ドクターを取得し、仕事にも満足していたので当初は転職を考えていなかったんです。
しかし、最近は転職することが珍しくない時代なので、自分の市場価値がどうなっているのかは純粋に興味がありました。そこで転職サイトに登録し、トヨタに電力変換ユニットのエンジニアの仕事があるという情報をもらって、はじめて転職を意識しはじめました。
もともと電動化系の製品に携わる身として、トヨタはプリウスですごい技術を持っていると認識していました。設計者としては、憧れもありましたね。実際にスカウトをもらったことで、行ってみたいという気持ちが芽生えたんです。
あとは、仕事のインパクトも転職を決めた理由です。トヨタは、今まで積み重ねてきた技術や品質もあり、仕事の規模も大きいですよね。トヨタ車に組み込まれているパーツの中には、他社ではなかなか開発に着手できないような初期投資がかかる技術が使われているものもあります。
自分が開発に携わった製品が世間に与えるインパクトを考えると、転職先としてトヨタは非常に魅力的だと思いました。

H.M

私も前職は電機メーカーで、研究開発職で電気回路系の制御の研究をしていました。要素開発を主に進めており、領域を絞った研究になりがちだったんです。より量産に近い場所で設計開発に携わることで、自分が培った技術を活かしながらお客様により良い性能の製品を届けられるのではないかと考え、転職を決めました。
トヨタは短・中・長期の戦略がはっきりしており、働き方や技術力にも魅力を感じたので、転職先に選びました。家族は関西にいて、私は豊田市に単身赴任していますが、行き来するのもさほど時間がかからないので、地理的にも満足しています。

無駄な工数を徹底的に減らし、

社員だけでなく 

お客様の負担も減らす 

エンジニアの皆様がトヨタでどのように働かれているのかもお聞きしたいと思います。A.Tさんは、普段どのようなタイムスケジュールで働いていますか?

A.T

フレックスタイム制なので、大体9時半ごろに出社して18時半を定時として働いています。トヨタでは残業時間が年間360時間以下と決められているので、1日1時間ちょっとになります。そのため、9時半に出社して19時半から20時ごろに帰宅することになりますね。
ただし、評価をたくさんしなければならない時期や図面を出さなければならない時期など、業務内容によっては遅くまで働くことがあります。そのようなときは21時や22時に仕事が終わるケースもありますね。

ずっと忙しいというわけではなく、メリハリをつけて働けるイメージですかね。

A.T

そうですね。忙しいときは遅くなることもありますが、落ち着いているときは少なめにしてバランスを取っています。トヨタでは工場の稼働に合わせて働くので、まとまった休みも取りやすいんです。長期連休の予定も組みやすいので、メリハリのある働き方ができるのは良いところだと思います。あとは、どうしても厳しければチームで負荷分散をしていますね。

S.K

チーム内で負荷を分散するというのは、トヨタに来てはじめて経験しました。特定の人に負荷が集中しているときは、みんなで仕事を分散しようとメンバーが積極的に動いています。

皆様で協力しながら仕事を進めているのですね。他にトヨタの働き方で印象的なことはありますか?

H.M

仕事の工数がとても厳格に管理されていることに驚きました。無駄な工数を使わず真に必要な部分に割くことは、結果的に評価にもつながっていくと思います。

A.T

工数が増えるとどうしても部品の原価に乗ってしまうので、部品が高くなりクルマの値段も高くなってしまいます。そうなると、結局お客様に選んでもらえなくなるんですよね。そのため、このプロジェクトのこのユニットにかける工数はこれ以下と決めて、無駄なところは省きつつ大事なところは取りこぼさないように考えながら業務を進めます。

業務に合わせて  

在宅勤務や出社を選択できる、

柔軟な働き方 

世間ではコロナ禍でリモートワークが進んだ会社もありますが、トヨタでエンジニアをしている皆様はどうでしょうか?

S.K

開発のフェーズによって、出社したほうがいいときもあれば、在宅にできるときもあるので、自分で決めていますね。

A.T

コロナ禍の最初の方は、解析を回したり図面を描いたりするためのツールの問題で、どうしても出社しなければならないケースがありました。今ではそれも改善されて多くの業務がリモートできるようになり、働きやすくなったと感じますね。

H.M

私は実験の仕事があるので出社しなければならないことも多いですが、会議が集中している日などは関西に帰り、家族のそばで仕事をします。そうやってバランスを取りながら、ストレスなく働けていますね。

皆様は愛知県豊田市にある本社に勤務されていますが、プライベートでは豊田市でどのように過ごされているんですか?

S.K

子どもがまだ小さいので、公園や遊ばせるための施設に連れて行っています。豊田市やその周辺には子どもが楽しめる場所もたくさんありますし、自然も豊かなので子育てに適していると思いますね。

A.T

私は休日に東京や大阪へ舞台を見に行くことが多いんですが、豊田市はちょうど中間地点なので、いろいろなところに行きやすいのが魅力だと思います。

H.M

私は単身で豊田市に来ていて、月の半分くらいは関西に帰って家族と過ごしています。まだトヨタに入社してから間もないので、最近はドライブがてら先輩にあちこち連れて行ってもらいながら、豊田市のおすすめスポットを自分なりに探しているところです。

徹底した  

「品質へのこだわり」の 

積み重ねが 

技術力につながる 

働き方についてお聞きしましたが、他にもトヨタで、すごいと感じる部分があればお聞かせください。

S.K

私は車載充電器の開発をしていますが、トヨタはこの分野においては挑戦者側なんです。だからこそ技術に関しては、これから磨き上げていく必要があります。
ただし、トヨタは品質など絶対に押さえないといけないポイントに対するこだわりが徹底していると感じています。強いこだわりがあるからこそ、今までブランドの価値を積み上げてこられたんだと思いますね。

A.T

安全と品質をすごく大事にしているんですよね。開発している製品とは違う製品で起きた過去のトラブル(設計・製造の不具合)も確認し、「別の製品で過去にこんなことがあったから気をつけてほしい」とメーカー様に伝えることもあります。過去のトラブル事例を二度と繰り返さないように、きちんとリスト化して運用しているのはすごいですね。

H.M

高い品質意識は、技術強化にもつながっていると思います。研究開発とは違うコア技術に対して、皆さんそれぞれ技術力が高いんですが、別のユニットに対する影響も考えているんですよね。俯瞰的に物事を見て発揮する技術力の高さに、転職してきてから驚きました。

豊田市の本社に「温故知新」と書かれたオブジェがありましたが、これまで積み上げてきたことや、さまざまな事例を活かし、そこから新しい技術や開発につなげていくという文化があるんですね。

S.K

そうですね。一般的にはこれだけの規模感で、組織もたくさん分かれていると、方向がバラバラで、一体感が醸成されにくいイメージがあります。でもトヨタは全社でひとつのモビリティ事業を進めていて、グループも含めて皆が同じ方向に進んでいるんだとわかりました。

ナレッジの共有はどのように行われているのでしょうか?

A.T

定期的にさまざまな場で品質共有会が行われます。入社後1〜3年目でトヨタの問題解決を学ぶ基礎教育があるんですが、問題を解決したらそれで終わりではなく、ほかの人に横展開して標準化し、二度と起こらないようにするのが最後のステップだと学びます。
一度トラブルが起きるとネガティブなイメージを持たれがちですが、再発防止書を作成し要因や対策の振り返りをして、今後どのようなことに気をつけるかを書き出します。それを部内やグループ内で共有することで、ナレッジの共有が行われていますね。

トヨタのBEVを  

広くお客様に届けるため、 

電動パワートレーンユニットで

できること 

トヨタで働くエンジニアとして、これから実現していきたいことは何かありますか?

S.K

BEVは、お客様にとってはまだ高価なものだと思います。私たちの使命のひとつはすべての人に移動の自由を届けることなので、もっと多くの人が手に入れられるような価格や品質のクルマを開発していきたいと考えています。せっかくトヨタに入社したので、それは実現していきたいですね。

A.T

私も、トヨタのBEVをいろいろな人に選んでもらえるクルマにしたいと考えています。ハイブリッド車では先輩方が頑張ってくれてプリウスがヒットしましたが、BEVはまだこれからです。私たちはユニットの設計者なので、良いモノをコストを抑えた形で作っていくところを頑張って、お客様に選んでもらえるようにしていきたいですね。

H.M

私は電動パワートレーンユニットの性能評価を行っているので、広く物事を見られるポジションで仕事をしています。また、前職では研究開発で細かい要素技術も持っていたため、細かいところと広いところを深く見られることを活かして、嬉しさが出るようなクルマの開発に携わっていきたいです。
BEVは本当にエコなのかという議論が起こることもありますが、トヨタの全方位戦略としてそこをうまく進めていくことで、真に必要なお客様に届けられたらいいですね。クルマそのものの評価はもちろん、ユニットとしての評価もあるので、他部署と連携しながらユニットから車両までの全体に嬉しさが出るような性能開発に携わっていきたいと思います。

カーボンニュートラル・ パワーエレクトロニクス技術とは

動力源及び、動力源で発生した回転エネルギーを効率よく駆動輪に伝えるための装置類の設計開発。走る、曲がる、止まるはすべてパワートレーンを介して行われ燃費や安全性にも影響する重要な開発です。

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