S.Kの写真

プライバシー領域の

スペシャリストに

DX・セキュリティ

情報セキュリティ・トラスト部

S.K

2022年にトヨタ自動車にキャリア入社し、プライバシーガバナンスに携わるS.K。トヨタがめざす「幸せの量産」をプライバシーでも実現し、新たな道を切り拓いていくために、データ利活用からリスク評価まで多岐にわたる業務を担当しています。自動車業界へ挑んだ背景にある想い、仕事のやりがいなどを語ります。

トヨタがめざす

「幸せの量産」を

プライバシーでも

実現するにするために

私が所属している情報セキュリティ・トラスト部は、トヨタグループ全体の情報セキュリティと、私が担当しているプライバシーの両面において、デジタル社会におけるトラストを構築することをミッションとしています。

最近の自動車業界では、車外との通信機能のあるコネクティッドカーが普及したり、安全運転を支援するためのカメラやセンサーが備わっていたりすることで、さまざまなデータ項目を取り扱うようになりました。それにともない、データ量も、ここ数年で飛躍的に増えています。

データはご購入いただいたクルマ一台一台から、お客様の同意を得た上で収集しているもの。お客様の大切なデータをどのように守り、プライバシーに配慮しながら世の中の役に立てていくのかを考えることも、われわれの役目の一つです。

具体的には、データを利活用したい社内の各部署と一緒に、どうすればお客様のプライバシーを尊重しながら世の中のためになることを実現できるのか、知恵を絞っています。案件の特性に応じて、匿名加工情報や統計データにするための手法を検討しています。

私の業務の一つに、CPO(Chief Privacy Officer)主催会議やアドバイザリーボード(社外有識者会議)の運営があります。これらは、トヨタがめざす「幸せの量産」をプライバシーでも実現するために、未来に向けて取り組んでいくことを大学や弁護士などの先生方や社内の各事業部門のトップと議論し、私たちの進むべき道を決めていく仕事です。

またPIA(Privacy Impact Assessment/プライバシー影響評価)の推進も担当しています。PIAとは、製品やサービスのプライバシーリスクを洗い出し、それに応じた対策を講じて、リスクを低減させる一連のプロセスのこと。開発の初期段階からプライバシーに配慮したものづくりをめざす、プライバシーバイデザインの考え方に沿って、実際にクルマをつくっている人やサービスを企画している人に寄り添い、製品・サービスに対する理解を深め、リスクを評価し、改善していく仕事です。

また、トヨタはグローバルでビジネス展開しているため、海外における個人情報の取り扱いや国境を越えたデータ移転に関する対応を検討することも。ほかにも、日本自動車工業会での活動を通じた業界全体のルールづくり、行政機関や他社のみなさんと意見交換して課題を共有し、会社の枠組みを超えてより良い社会を実現するための取り組みもしています。

プライバシーの捉え方は人によってさまざまです。たとえば、オンライン会議を録画するにしても、まったく抵抗がない人もいれば、そうでない人もいます。また、テクノロジーの進歩や人々の意識の変化、各国政府のさまざまな思惑などにより、プライバシーやデータに関連する法規の厳格化が世界中で進んでいます。このように、変化のスピードが早く、誰もが納得できる正解が見つけにくい中で、お客様の多様なニーズに向き合い、世の中の流れに先んじて、モビリティカンパニーとしてプライバシーを尊重した製品やサービスをつくるためのしくみを構築することは、未開の地を切り拓いて道をつくっていくような難しい仕事ですが、だからこそおもしろい仕事だと思っています。

鉄道業界からトヨタへ。

行政機関への出向を通じて

身につけた専門性

「たくさんの人の役に立てる仕事がしたい」「その会社にしかできないことがある会社で働きたい」という想いから、新卒で入社したのは鉄道会社。入社してしばらくは、運転手や車掌、駅係員としてお客様と直接向き合う経験を積みました。そのときに、まわりの先輩たちに良くしてもらった感謝の気持ちから、「現場で働いている人たちの力になるためにも、会社を良くしたい」と考えるようになり、次のステップは自らの希望でコーポレート部門に進みました。 その後、国の行政機関に出向し、広報やデータの利活用推進業務を担当しました。当時はちょうど法改正があったタイミング。全国をまわっていろいろな立場の方にヒアリングを実施して意見を集めたり、改正法が公布されてからは、一人でも多くの方に法改正の内容を理解してもらうために周知活動に取り組んだりしました。 出向先では、さまざまな業界の事業者の方から新規ビジネスに関するご相談を受ける仕事も対応しました。「こんなビジネスをやりたいのですが、法令上で留意する点はありますか」など、まさに私が今、社内でやっているような仕事です。 出向から戻った後は、広報部門で広告宣伝・マスコミ対応を担当しました。仕事自体は新鮮でとても楽しかったのですが、せっかく得られたスキルや人脈をもっと活かしたいという想いが膨らみはじめました。また、社会人10年目を迎え、会社に依存することなく勝負できる専門性を身につけて、主体的にキャリアを形成していきたいという気持ちが強くなり、転職を決意しました。 転職先としてトヨタを選ぶ理由の一つになったのが、これまでの仕事で関わった企業の中でトヨタとのやりとりがすごく印象に残っていたからです。自動運転やコネクティッドカーが持つ可能性の大きさや、世界中を走行するクルマから集まったデータを活用し、世の中をより良くするためには、プライバシー面での配慮が最も重要な課題になることを実感しました。トヨタのプライバシー担当になれば、自分の専門性を磨きながら、より多くの人の役に立つ仕事ができるのではと想像すると、とてもワクワクしました。 最終的な入社の決め手になったのは、トヨタが創業以来大切にしてきた価値観に強く共感したことでした。トヨタグループの創始者である豊田 佐吉の考えを成文化した“豊田綱領”では、世のため人のためにという、“産業報国”の精神が込められています。これは、それまで自分が大切にしてきた「人の役に立ちたい」「この国の未来に貢献したい」という想いと共鳴するものでした。 また、トヨタは“可動性を社会の可能性に変える”というビジョンも掲げています。今まさに取り組んでいる自動運転や多様な形でのモビリティサービスを実現できれば、子どもや高齢者からハンディキャップがある人まで、すべての人が幸せに移動できる社会が実現できるはず。新卒時の就職活動の軸としていた「たくさんの人の役に立てるかどうか」「その会社にしかできないことができるかどうか」という観点からも、トヨタはこれ以上ない会社だと思いました。

入社後3カ月で育休取得。

トヨタ変革期のまっただなか、

柔軟な働き方を実現

歴史ある大企業でありながら危機感を持って変わろうとしている会社だというのが、トヨタに入社しての第一印象です。働き方が柔軟で、DXに対して前向きなことにもとても驚かされました。聞くところによると、社内の雰囲気が変わったのはここ数年のこと。自動車会社からモビリティカンパニーへの変革を遂げようとしている、まさに最適なタイミングで入社できたと思っています。

そんな職場の魅力を表すエピソードがあります。実は私がトヨタに入社したのは第2子が生まれる直前で、できれば入社後に育休を取りたいと考えていました。また、産休・育休取得後の妻のキャリアも大切にしたかったため、家族と一緒に住むことができ、柔軟な働き方ができる環境を求めていたんです。

本来キャリア採用で入社したからには、即戦力として業務を引き継ぎ、入社後数カ月はキャッチアップに時間を費やすことが求められるはず。それにも関わらず、入社後3カ月というタイミングで長期の育休をもらい、さらにチームメンバーからは「ぜひ取ったほうがいいよ」「もっと長く取ればいいのに」と温かい言葉で送り出してもらいました。

現在は在宅勤務がベースで、社外の方と対面で会うときなど、必要に応じて月に数回出社しています。朝は勤務開始前に上の子を保育園へ送るのが日課。夕方、下の子の状況によって妻がお迎えに出られないときは、仕事を途中で抜けて子どもを迎えに行った後に仕事を再開するようなこともできています。とても働きやすい環境だと感じていますし、そうした環境をつくってくれる会社や協力してくれる職場の仲間にはとても感謝しています。

トヨタに期待してくれる人たちや

この国のため。

プライバシーの領域で

貢献できる存在に

入社してまだ半年ほどですが、社員全員がトヨタの価値観に共感し、大事にしながら仕事をしているところに魅力を感じています。また、チームで仕事をすることを重視しているのもトヨタらしさ。そもそも、クルマづくりはチームワークそのもので、自分たちの工程をしっかり全うし、次の工程に渡していくという、一人ひとりの仕事が結集することによって一台のクルマが生まれます。その意識はバックオフィスにもしっかりと浸透していて、会社全体にOneTeamの意識が根づいている印象を受けます。「仲間のため」ひいては「お客様のため」と、自分以外の誰かの役に立つことを意識しながら働いている人が多いですね。

私は文系の専攻ということもあり、クルマの設計についてまったくわからない状態で入社しました。日頃よく相談を受けている技術職の方々からは、今も教えてもらうことばかりで、中には「こんなことも知らないのか」と思われている場面もあるはずですが、学ぶ姿勢や謙虚な気持ちを忘れずに、これからも学び続けていきたいですね。

一方、個人情報やプライバシーに関する部分で、貢献していくことが私の役目。これまで培ってきたスキルを活かしながら、お互いに「YOUの視点(相手の立場)」を大切にして、技術職の方々と一緒になってクルマづくりやサービスづくりに取り組めていることをとても誇らしく思っています。

また、世界情勢の先行きが不透明で日本経済にも停滞感がある中、社外の方と接していて痛感するのが、トヨタに寄せられる期待の大きさです。トヨタに期待してくれる人たちのために、この国のために、自分が得意とするプライバシーの領域での仕事を通じて、トヨタに貢献できる仕事ができることに大きなやりがいを感じています。

私が仕事をする上で大事にしているのは、以前に上司から教えてもらった“一念天に通ず”という言葉。トヨタがめざす「幸せの量産」をプライバシーでも実現するため、日々生まれてくる新たな課題と向き合い、試行錯誤を繰り返していますが、実現したいと強く願い、地道に努力を続けることで、この言葉を体現できるようにしたいと思います。

そしていつかは、「安全」や「品質」、「デザインが好き」などの理由と並んで、「トヨタなら、プライバシーの面でも安心できるから」という理由で、世界中のお客様にトヨタのクルマやサービスを選んでいただけることが当たり前になるような時代を仲間と一緒につくり、その「安心」や「信頼」づくりに、しっかりと貢献できるような仕事をすることが今の私の目標です。

DX・セキュリティとは

クルマの開発/生産/販売などのビジネス分野に必要なシステムの企画・開発・運用や、新たなモビリティビジネスを支えるシステムの企画・開発を行っています。デジタルを活用し、オールトヨタのビジネス革新を支えていきます。

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