人と関わり、話を聞いて、
最適解を見つけ出す──
環境保全に携わる
グループ長の想い
プラント・環境技術
プラント・環境技術部
K.Y
人と関わり、話を聞いて、
最適解を見つけ出す──
環境保全に携わる
グループ長の想い
プラント・環境技術
プラント・環境技術部
K.Y
2009年に新卒でトヨタ自動車に入社したK.Yは、現在プラント・環境技術部においてグループ長を務めています。「トヨタが環境に与える負荷を減らすだけでなく、環境にポジティブな影響を与えられるような仕事をしていきたい」と語るK.Yのキャリアと仕事への思いとは。
環境保全を通して工場の
安定稼働を支える
トヨタのプラント・環境技術部(以下、PE部)の業務は、大きく分けると、「環境チャレンジ2050達成に向けた企画・推進」「建屋・インフラの計画」「インフラの運転・保全」の3つです。部員は本社を中心に国内外の各拠点で施設・工場の安定稼働を支えています。
私が所属しているのはPE部の中の工場支援を行う部隊で、2023年から、本社工場、上郷工場、下山工場の環境事務局メンバーが所属するグループのグループ長を務めています。環境マネジメントシステム(EMS)にもとづく環境法令順守状況の確認からトヨタ環境チャレンジ2050に向けた活動推進などを通して、工場の安定稼働を環境面から支えることが主な役割です。
工場支援の仕事をする上で求められるのは、まず製造現場について知ること。そして、工場の他部署のメンバーや地域の方々とコミュニケーションを取りながら、相手の要望を聞き、こちらのお願いも聞いてもらえるような、話しやすい関係を築いていくことです。
私はグループ長という立場ですが、メンバーの多くはもともと工場の製造現場にいた方々ということもあり、経験も豊富なので細かい指示を出さなくても業務は滞りなく進みます。ありがたい反面、気づくと物事が進んでいるので、メンバーがどんなことに取り組んでいるのか、どんなふうに頑張ってくれているのかを知るためにも、できるだけ話を聞いたり現場に同行し、より良いものになるようリードしたり、困りごとを一緒に改善するように寄り添うようにしています。
ベテラン揃いなので、「自分はどれだけグループの役に立てているのだろうか」と不安になるときもありますが、マネジメントしようと気負うのではなく、皆さんからいろいろと教えてもらう姿勢でいることを心がけています。
あえて苦労している点を挙げるなら、3拠点にメンバーが分散しているので、3工場にかける時間配分が難しいことです。どれかがおろそかになることがないよう、バランスを取って業務にあたっています。
環境負荷を最小限に、
クルマで移動する自由さや楽しさを
生み出していきたい
幼いころから「いろいろな場所に連れて行ってくれるクルマ」が好きで、学生時代は環境問題に興味があったので、それを学べる大学に進みました。今でこそハイブリッド自動車や水素自動車、電動自動車など、環境負荷の低いクルマもありますが、当時は環境問題を考えるとクルマは悪者になりがちでした。そんなネガティブなイメージを変えて、クルマで移動する自由さや楽しさを生み出せる仕事に憧れていたものの、どんな仕事があるのかよくわかっていなくて……。
そんな中でトヨタの会社説明会に参加し、大学で専攻している内容を話して関係する職種があるかを聞いたところ、PE部を教えてもらったのです。調べていくうちにトヨタの多岐にわたる環境への取り組みを知り、「この会社に入りたい」と感じて応募しました。
2009年に入社し、2010年にPE部に配属され製造現場での省エネ活動を担当し、2011年に部内異動して工場の森づくり活動を担当。これはトヨタが国内外の拠点で行っている植樹活動の一環で、地域の方と従業員による植樹会を企画し実際に工場に木を植える仕事をしていました。
2014年からは「Toyota Technical Center Shimoyama」の環境アセスメント担当になり、森づくりからさらに自然共生へ幅を広げていきました。私たちの事業が環境や生き物に与えうる影響を予測・評価してより良い計画となるように、地域の方々、自治体と意見交換し、有識者の指導を仰ぎながら仕事を進めたことは、企業活動と環境保全の両立について深く考えさせられる貴重な経験でした。
その後、産休・育休を取得し、復職した後に工場エネルギーマネジメント、「田原工場風力発電所」環境アセスメント業務を経て、2021年から上郷工場に異動、現業に至ります。これまでの業務経験を通して身につけた「立場の異なるステークホルダーの意見を聞き、全体にとってより良い解を見つけていくスキル」は、今工場で担当している業務にも役立っています。
仕事と家庭の両立を通して
気づいたこと。めざすのはお互いに
助け合える職場づくり
私は2018年に出産し、産休・育休を経て、2019年に復職しました。工場の仕事、グループ長の仕事、そして家庭。すべてを出産前と同じように仕事をすることは難しいのですが、家事と育児を夫と分担しながら仕事と家庭を両立しています。
現在は子どもの幼稚園のお迎えに合わせ、なるべく早めに出社して定時に帰るサイクルで働いていますが、在宅勤務を利用し忙しいときは帰宅後に家で仕事をするといった柔軟な働き方も可能です。部内には精力的に働いている方もいれば、時短勤務をされている方もいて、自分に合ったワーク・ライフ・バランスで働ける制度と環境があると感じています。
グループには現在子育て中の方や子育て経験者も多く、子どもの事情で仕事を調整しなくてはならないときも、「大丈夫ですよ、任せてください」と快く業務を引き受けてくれるので、周りを頼りながらなんとか両立している日々です。
自分自身が子育てをするようになって、仕事と家庭を両立している方の気持ちがわかるようになりました。最近はご家族の介護と両立している方もいるのですが、きっと仕事をしていても常に頭の中には家庭のことがあり、なかなか気持ちが休まらない状態なのだろうなと想像できます。
出産や子育てなどプライベートの変化で、視点が一つ増え、立場の異なる方の気持ちに寄り添えるようになったことは、仕事にも良い影響をもたらしてくれているのかもしれません。
今は自分が周囲に助けられていると感じることばかりですが、この経験を活かして、この先メンバーや周囲に両立者がいるときには自分がサポートできる立場になりたいですし、お互いに助け合える職場づくりをしていきたいと思っています。
さまざまな人と関わってより
良いクルマづくりを支え、
社会貢献もできる
私が仕事をする上で大切にしていることは、いろいろな方の意見を聞くことです。どんな仕事でも1人ではできませんし、時には異なる価値観を持っている相手と話をして、相手にとって好ましくないお願いをしなくてはいけないこともあります。そんなときも、できるだけ当事者の気持ちになって話をして、巻き込んで一緒にやっていくことが大切だと思うのです。
自分1人で考えていいと思ったことでも、他の人に説明したり相談したりしていくと、「こんなふうに見えるけれど、そこはどうなの?」「こうするともっといいのでは」といった意見をもらえて、どんどんブラッシュアップされていきます。
社内には高い専門性や自分とは異なるバックグラウンドを持っている方が多く、周囲の意見を聞いて取り入れていくと、より良いものができるんです。そんな経験を入社以来ずっと重ねてきているので、今後も人と関わりながら仕事をしていきたいと思っています。
PE部は直接クルマに関わることは少ないですが、業務領域が広く、社内の他部署、関係会社、仕入れ先様、官公庁など、さまざまな方との関わりを通じて、トヨタのクルマづくりを支え、社会にも貢献できる部署です。各分野のプロフェッショナルと仕事ができる環境なので、視野を広く持つことができるのも魅力だと感じています。
私はこれまで「環境」を軸に、省エネから自然共生まで、製造現場の近くで業務経験を積んできました。これからはトヨタが環境に与える負荷を減らすだけでなく、環境にポジティブな影響を与えられるような業務にもっと携わっていけたらいいなと思っています。
PE部の仕事は多岐にわたり、具体的な業務をイメージしづらいかもしれませんが、環境に興味がある人であれば、きっとやりがいを感じられるでしょう。社内外のいろいろな方と関わっていくことが求められるので、「人が好き」「人と関わってより良いものをつくっていきたい」と思う人に向いていると思います。
※ 記載内容は2023年11月時点のものです
環境チャレンジ2050達成に向けた企画・推進、建屋・インフラ(エネルギー供給等)の計画、インフラ(エネルギー供給等)の運転・保全を通じて地域とトヨタを支え、次世代モビリティ社会の実現に貢献しています。
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