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“走る”楽しさを文化にしたい。

クルマ開発

BR-ADP

S.I

2008年入社 入社後はシャシー開発部に配属。クルマの運動性能、評価手法の開発を担当。2011年よりバーチャル技術を活用した性能評価手法の確立を推進。2015年~2018年はドイツのTGR-E(TOYOTA GAZOO Racing Europe GmbH)に出向し、バーチャル評価環境での運動性能開発を担当。帰国後は、リアル/バーチャルの両面から運動性能の研究に取り組む。

気持ちいい走りって、

なんだろう。

私が所属する部署・BR-ADPの役割は、ドライビングプレジャー(走る喜び)を解析することです。走る喜びは、人によって変わる反面、共通するものがあります。その気持ちよさはどこにあるのか。走りの楽しさをつくり込むには、クルマをつくり、乗り、肌で感じ、部品を変える…というように、リアルでの体験を重要視するのが大切です。しかし、その方法だけでは、ベストな解を見つけるには費用も掛かるし、効率も上がりません。そこで、走る楽しさを、バーチャル上で解析できる環境をつくり、リアルではできないスピードでの詳細解析を駆使しながら、走る楽しさをつくり込む。リアルとバーチャルのハイブリット開発で走る喜びを追求していくのが、BR-ADPのミッションです。 そのなかで私が今取り組んでいるテーマは、気持ちいい走りの実現です。日本に多い平坦の道路を走るときも、ヨーロッパ特有のアップダウンが多いレンガ畳の道を走るときも、アメリカのハイウェイを高速で走るときも…いわゆる常用域から限界域まで気持ちよく走れるクルマづくりを追求しています。日々の仕事としては、バーチャルを活用した性能設計をもとに、実験車を試作してテストを行うことがメインです。プリウスやカローラなどに搭載されるサスペンションを改造する。ステアリングを変える…。さまざまなトライをしながら、気持ちいいクルマを追求しています。 もちろん、気持ちいい走りの定義は自分のなかで設けています。それは、ドライバーがアクセルを踏めば、思い通りに加速する。逆に緩めれば、描いたとおりに減速する。ハンドルを切るときも、イメージ通りの旋回をする。そのなかでも、どこにどんな気持ちよさがあるのか。それをバーチャル空間で検証し、開発できるようになれば、クルマの開発は劇的に進化すると思っています。 たとえば、開発期間。今、ひとつの新車を開発するには4~6年を要しています。バーチャル上における数値シミュレーションなどの技術がさらに上がれば、これまで1週間掛かっていた検証が5分でできるようになる。ほかのセクションでも同様な効率化を実現できれば、クルマ全体の開発期間も、大幅に短縮できるし、何より、リーズナブルな価格で世に出すことができます。せっかく開発したクルマがお客様にとって手の届かない価格では、もし気持ちのいい走りを創造したとしても、体感する方の数がごくわずかになってしまいますから。 私がこれまでお伝えしてきたことは、トヨタであればできると思っています。トヨタの強みは、世界中にR&D(Research and Development:研究開発)の拠点があること。アメリカ、アジア、ヨーロッパ…ここまで広い地域に研究施設を持つメーカーは、世界でもトヨタだけではないでしょうか。世界中にある道路の情報を吸い上げ、多種多様なニーズを汲み取り、世界基準の気持ちいい走りを創造する。これは、トヨタだからできることだと私は考えています。

6ヵ国のメンバーで挑む、

世界初。

トヨタが持つグローバルネットワークの強さと素晴らしさを体感したのが、ドイツのTGR-E出向でした。日本に導入する、とある技術の最終試験があり、6ヵ国のメンバーと協力しながら案件を進めていったのです。その案件はトップシークレットなのでここでは詳しくお伝えできませんが、実現したら自動車メーカーでは世界初、と言えるものでした。 多種多様な国で多彩なバックグラウンドを持つメンバーと、ひとつの目標に向かって手を取り合い、挑むのは本当に刺激的でした。ただ、もちろん苦労もあります。燃費、走りなど、一つひとつのことについてベストと捉える解釈は本当にバラバラ。いろいろな感性や考えをまとめて、バランスを取りながら歩みをそろえて進むことはすごく難しいことでした。そのとき、私は、イギリスの拠点からベルギーや日本のメンバーと密に連絡を取り、想いをすり合わせ、ロジカルにタスクを切り分けて進行し続けたのです。 結果として、プロジェクトは大成功。ひと段落したあと、メンバーと一緒にイギリスのパブで飲み明かしたのはいい思い出です。今でも当時のメンバーと仕事をすることがあるのですが、連絡を取るたびに、思わず懐かしく、嬉しい気持ちになりますね。

クルマの、

オーダーメイド?!

もうひとつ、気持ちいい走りを創造するために、実現したいことがあります。個人的な夢になるのですが、オーダーメイドのクルマができたら、と考えています。バーチャル技術を応用して「サスペンションはこちらで」「ステアリングはこれで…」というように、ユーザーの要望通りにクルマの走りをカスタムしてお届けできたら、より楽しくなるのではないか、と。まさに、自分だけの、世界にひとつだけのクルマができるわけですから。実はこれ、2016年に上司と一緒にヨーロッパを回っているときに「できるといいよね!」と話し合った夢です。私が研究しているバーチャル空間におけるシミュレーション技術をより進歩させることができたら、決して不可能な話ではありません。自分の夢をはぐくみ、実現の可能性を感じながら働けるトヨタは、技術者として、本当にワクワクする会社です。

クルマ開発とは

未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。

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