お客様の期待を超える
クルマづくりのために。
モビリティ技術・デジタルソフト開発
先進安全・自動運転企画開発
MS自動運転・先進安全開発部
N.I
お客様の期待を超える
クルマづくりのために。
モビリティ技術・デジタルソフト開発
先進安全・自動運転企画開発
MS自動運転・先進安全開発部
N.I
2014年入社 入社後は東富士研究所の性能実験部に配属され、衝突被害軽減ブレーキを担当。2017年、修行派遣で配属された、TMNA(北米)にて、LSのレーントレースアシスト(LTA)の北米評価に携わる。2018年に帰国後も、LTA性能開発に従事。産休・育休期間を経て、現在はブラインドスポットモニタ/パノラミックビューモニタなど、周辺監視システムの車両評価を担当。
日に日に上がる
お客様からの期待。
走行中の後方接近車両の検知をサポートするブラインドスポットモニタ、クルマを上から見た画像をドライバーに提供して車庫入れなどをアシストするバックガイドモニタ/パノラミックビューモニタの開発に携わっています。所属するグループの役割は、世に出るクルマがシステムとして満たすべき性能を担保しているか評価することで、私は今、その評価方法を改善する仕事に携わっています。どんな評価をしたらお客様の期待に応えられるクルマができるのかを、検討しています。 実は今の仕事は、2021年5月から就いたばかりですが、お客様からの期待が日に日に上がっていることを強く感じます。よりお客様の使われ方に即した視点で見ることが重要で、評価の観点でも、日々、改善を進めています。たとえば、バックガイドモニタ/パノラミックビューモニタ。以前は駐車などの後方確認は目視が一般的でしたが、バックガイドモニタが普及して、後方確認をモニタで行うことが当たり前になりつつあります。しかも近年、雨天時や夜間など目視の後方確認が難しいときの活用など、お客様からの期待が一層上がってきました。お客様がシステムを使用するときのあらゆるシーンを想像し、安心して使っていただけるものにするためにどういった評価をすべきか、日々、一生懸命考えています。そのうえでどうしたらお客様に喜ばれるクルマをつくれるのかを考えるのが楽しいです。 今、私がこの仕事にチャレンジできているのは、周りの皆さんのおかげです。2019年に妊娠がわかり、以降つわりで苦労することが多々ありました。そんなとき、後輩が「私が評価のデータを用意するので、少し休んでいてくださいね」など、いろいろな場面で助けてくれたのです。出産を経験し産休・育休から復帰したあとも、皆さんのサポートを随所で受けながら仕事と育児の両立ができています。トヨタでは、仲間どうしで助け合うのは当たり前。おかげで家事に育児にバタバタするなかでも、「支えてくれる皆さんのためにも成果を出したい」と前向きな気持ちで仕事に臨むことができています。
日本と北米のすれ違い。
トヨタに入社して今に至るまでのあいだで印象深い経験は、北米でのLTA開発に携わったときのことです。当時、運転支援システムの多くは日本を中心に開発され、それを海外に横展するという開発プロセスを取っていました。しかし、LTAはそのやり方が通用しないシステムでした。 まず、北米の道路は日本と全く違います。LTAの性能で大切な要素は、いかにカーブを綺麗に曲がれるか。日本のカーブは直線部とカーブのつなぎとなる区間もなだらかに接続されており、非常に走りやすいのですが、北米では直線部とカーブのつなぎとなる区間がほとんどなく、急カーブが多いです。でも、スピードを出して曲がる人が多いという、日本にはない特徴があります。また、LTAは白線を検知しながら制御システムを稼働させているのですが、北米の道路は日本よりも白線が汚く、正常な作動に疑問符が付いていました。現地の道路状況におけるこれらの課題を現地のエンジニアが吸い上げ、日本のシステム設計に共有することが重要だったのですが、ただ情報を伝えるだけでは日本のエンジニアが問題を肌で感じることができず、スムーズにことを進められなかったのです。 当時、私は修行派遣生として北米側のエンジニアとして活動していました。現地スタッフとして勤務を経験し、北米の交通環境や働き方、文化の違いも肌で感じていました。だからこそデータを収集して渡すだけではなく、私が実感したことや日本から見えない部分をしっかり伝え、問題を明確にして強く訴えかけることを心掛けました。その積み重ねの結果、日本と北米のつながりが少しずつ強くなったことでスムーズなコミュニケーションができ始め、開発が軌道に乗ったのです。北米のLTA開発を機に、日本中心だった開発プロセスが少しずつ海外の事業体に移りつつあります。トヨタのグローバル化が加速していることを強く感じます。 北米でも日本でも、ひたすら性能向上を目指したLTAは、TSS2.5世代としてカムリに搭載。こちらは自身でテストコース目標を策定したこともあり、強い愛着が湧き、購入しました。自身が開発に携わったシステムを搭載したクルマを運転するときや、道を走っている姿を見るときは、とても嬉しい気持ちになります。また、カムリを購入したお客様からお褒めの言葉をいただくと喜びは一層大きくなります。Vocalといった社内ツールでお客様の声を聞くことができるのですが、そこで「長距離移動が楽になった」といったお褒めの言葉を見ると非常に嬉しくなりますね。
トヨタはずっと
ベンチャー企業。
これまでいろいろなシステムの開発に携わってきた経験を通じて、今、目指しているのは、各システムを統合的に見られるエンジニアになることです。システムどうしのつなぎ目をサポートするシステムをつくりたいですね。それが、お客さまの声をベースにして進めることができたら、なお嬉しいです。 入社する前に聞いた言葉で「トヨタはずっとベンチャー企業です」というものがあります。どれだけ拡大しようと、進化しようと、新しいことに挑戦し続ける会社であることは、モビリティカンパニーへのシフトチェンジが体現しています。先輩方を見ても、現状に満足している方は誰一人としていません。どんなに経験を積み、成長してもあぐらをかくことなくどん欲に知識を吸収し、技術力の向上に励む。そんな方ばかりです。 仕事や技術の観点でも興味を向けられる分野は、クルマの外にも及ぼうとしています。クルマというくくりだけではなく、ユーザーの皆さまに提供する技術自体もより身近になるのではと期待しています。たとえば、生活におけるさまざまなシーンで使いやすいシステムは何か、という観点での開発もより盛んになるかもしれません。そうなればトヨタ自動車は、もっと一人ひとりに寄り添える会社になるではと思っています。
未来のクルマを創造するための先端研究や先行開発、そこで生まれた技術を製品に仕立てる製品開発を担当しています。自分たちが新しい未来を想像して描く。常に新しいものを考えて生み出す難しさと魅力がここにはあります。
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